日本酒は世界一アルコール度数の高い飲み物だった?日本酒1合=ビール○杯!

日本酒は世界一アルコール度数の高い飲み物だった?日本酒1合=ビール○杯!


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日本酒は悪酔いしやすいから無理、日本酒飲むと頭痛くなるんだよね、日本酒飲むと記憶がなくなる……。日本酒好きの私にとっては耳の痛くなる日本酒の悪口。かつては私も同じようなことを言っていた気がするので、むやみに責めることはできませんが、お酒に関することってみんな理解しているようで理解していないこと多いですよね。

日本酒が悪酔いしやすいって本当に証明されているんでしょうか?日本酒を飲むと記憶をなくしやすいというのはしっかりとしたメカニズムがあるのでしょうか?日本酒がほかのお酒に比べて酔いやすい飲み物なのか、また、二日酔いをしないための飲み方、対策方法などについては「日本酒は悪酔いしやすいは嘘?本当?二日酔いしないための対策と対処法」を参照いただければと思いますが、ではアルコール度数はどうでしょうか?

日本酒はほかのお酒に比べてアルコール度数が高い?低い?

日本酒2合とビールジョッキ3杯どっちがアルコール摂取量が多い?

そう言われると意外と答えられない人が多いんではないでしょうか? ということで、ここでは日本酒に含まれているアルコール度数についての基礎知識、豆知識、そしてほかのアルコール飲料との比較についてみていくことにします。飲みの席では鼻にかからない程度のうんちくは話のネタにもなりますので、ぜひ覚えておくことをおすすめします!

日本酒のアルコール度数は○○以下!

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宅飲み用のお酒を買い出しに行くと「このお酒はアルコール度数が高いなぁ」「このお酒は全然アルコール入ってないしジュースみたいなもんだよ」なんて会話をすることがありますね。そのためか、アルコール飲料は自由にアルコール度数を決めることができると思っている人も多いんじゃないでしょうか。

確かに、アルコール度数は蔵によって自由に決めることができるのですが、その最高値は酒税法によって決まってり、日本酒は22度未満となっています。 逆に言えば22度以上になると日本酒とは認められません。そのため、一ノ蔵酒造の「発泡清酒 すず音」や「ひめぜん」などは、アルコール度数5~8%と低アルコール清酒(日本酒)を販売していますが、22度以上のアルコール度数を誇る日本酒は存在しないのです。

一部、玉川酒造の「越後武士」のようにアルコール度数46度という数字を誇るものもありますが、米と水、そして麹という日本酒と同じ造り方であっても日本酒というくくりではなく、あくまでリキュールという名称で売られています。 有名どころを見てみると、「獺祭 純米大吟醸 磨き50」で16度、「久保田 萬寿 純米大吟醸」で15度、「八海山 純米吟醸」も15度と、基本的には15~16度が多くなっているようです。

日本酒一合=ビール○杯!

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アルコール度数が低くてもたくさん飲めばもちろん酔っちゃいますし、血中のアルコール度数は高くなってしまいます。アルコールを摂取した時点で車の運転は控えなければなりませんが、厳密にいえば呼吸アルコールが0.15以下ならば酒気帯び運転の違反にはならないとなっています。しかしながら人によっては基準を超えてなくても酔いが回っている人などもいるのでお酒を飲んだ後の運転はお勧めできません。 一応、どのくらい飲めば呼吸アルコールが0.15を超えるかを

  • 呼吸アルコール濃度(ml/L)=血中アルコール濃度(%)×5
  • 血中アルコール濃度(%)=[飲んだ量(ml)×アルコール度数(%)]÷(833×体重(kg)

という計算式に当てはめてみると、体重60キロの人でビールおよそ300ml日本酒だとおよそ100ml程度になります(※もちろんだからと言ってちょっとしか飲んでなくても運転してはだめですよ!)。 また、アルコール量の計算式が

  • 飲んだ量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8

で求められるので、瓶ビール1本だとアルコール量が20日本酒1合だとアルコール量が21、つまり、瓶ビール1本と日本酒1合で同じくらいのアルコール量を摂取しているということになります。これをまとめると、

  • 日本酒1合=瓶ビール1本=ウイスキーシングル1杯=ワイン1/4本

という結果になります。日本酒はビールよりもアルコール度数が高いので、ちょっとしか飲んでいないように感じても、実はアルコールが回っているということが往々にしてありますので注意しましょう。普段ビールをよく飲むという人は、瓶ビール1本で自分がどれくらい酔うかというのを頭に入れておき、瓶ビール2本くらいがちょうどいいという人は日本酒も2合に留めておくという計算をするとちょうどよく酔えるでしょうね!

日本酒は世界一アルコールの高いお酒だった?

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一般的な日本酒はビールよりもアルコール度数が高いということはわかったと思います。しかし、

世界一て!
ウイスキーとかウォッカとか、ほかにもアルコール度数の高いお酒はいくらでもあるやろ!

という突っ込みが飛んできそうですね。重々承知です。それでも日本酒は世界でもまれに見る高アルコールのお酒なのです!

というのも、このような高アルコール度数を誇るお酒はほとんどが蒸留酒と呼ばれるもので、たとえばウイスキーはビールを蒸留したものになります。簡単に言うと、水の沸点がおよそ100度であるのに対し、エタノールの沸点はおよそ78度となっています。そのため、ビールを熱するとだいたい78度くらいでエタノールが気化してしまうのですが、この気化したエタノールを集めて再度冷却して液体に戻すと、もとのビールから水分がなくなったためにエタノールの濃度が濃い液体だけを取り出すことができますね。これを蒸留酒といい、同じ方法で日本酒を蒸留すると焼酎に、ワインを蒸留するとブランデーになります。

つまり、蒸留すればどれだけでもアルコール度数を上げることができるんですが(限界は96度ですが)、純粋に発酵のみで20度近いアルコール度数を造り出せるのは世界で見ても日本酒くらいなのだそうです。それを証拠にビールは同じ醸造酒でもアルコール度数は5%前後ですよね。

とは言っても日本酒にも限界があり、日本酒はどう頑張っても20度前後までしか上がりません。日本酒にアルコールが発生するのは酵母が糖を分解するためなのですが、アルコール度数が20度を超えると、この酵母自体がアルコールによって死滅してしまうのです。そのため、純粋な日本酒はどれもこのくらいのアルコール度数に落ち着くんですね。 また、上記の越後武士のような高アルコール度数の日本酒は、醸造アルコールを使ってアルコール度数を調整しており、純米酒純米○○のように特定呼称がついているものは、醸造アルコールが入っていないため、物理的にアルコール度数を上げることはできません。そのため、日本酒本来のアルコールの風味を楽しみたい方は、純米という名称がついた日本酒を飲むようにしましょう。

画像参照元:ていすぴー

以上、日本酒に含まれているアルコール度数についてのまとめでした。一般的にアルコール度数の低い日本酒は水を加えて調整を行うため、味が薄くなりがちです。対照的に、醸造アルコールでアルコールを上げるとそれだけ味に深みや奥行が生まれ、味も濃くなっていきます。純米酒とつく方がプレミア感があるように思いますが、大吟醸>吟醸のように、必ずしも純米酒>普通酒ということではありません。

醸造アルコールの添加具合もその蔵でしか出せないオリジナリティの表現方法であり、その加減によって蔵が思う味に変化させることができるのです。 このことがわかれば、米の旨み、芳醇さ、甘さを味わいたい時、その蔵なりのオリジナリティ、ちょっと変わったお酒が飲みたいといった時に飲みわけができるようになるでしょう。もちろん私はどちらのお酒も大好きです。 


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