日本酒は悪酔いしやすいは嘘?本当?二日酔いしないための対策と対処法

日本酒は悪酔いしやすいは嘘?本当?二日酔いしないための対策と対処法


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お酒や食事の美味しさにつられて、宴会の雰囲気が楽しくて、良いことがあって、嫌なことがあって…お酒を飲みだすといろんな誘惑に負けてつい飲みすぎてしまったという失敗をしたことがあるという方は多いと思います。

特に二日酔い。せっかく楽しかった宴会、飲み会も、翌日のだるさのせいで、一気にテンションダウン。こんなことなら飲まなければよかったと後悔する日々を送っている方もいることでしょう。

では一体なぜ、人は二日酔いをするのでしょうか?

ワインは酔いやすい?日本酒は二日酔いしやすい?ビールの二日酔いは他の酒に比べてつらい?その真意はいかがなものでしょうか。

そこで今回は、二日酔いしないお酒の飲み方・選び方から、二日酔いに効く解消方法まで、お酒を飲む人なら押さえておきたい二日酔いに関する知識について説明したいと思います。

二日酔いしやすいお酒としにくいお酒の違いは○○!

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現在、日本にはたくさんのお酒が流通しており、日本酒だけでも約15,000種、そこにビールやカクテル、焼酎やワイン、ブランデー、ウィスキーなど、数えきれないほどのお酒があり、自分の好みのお酒を自由に選ぶことができます。

翌日に何も予定が入っていない、二日酔いするほど飲まないというのであれば、自分の好きなお酒を楽しめばいいのですが、仕事やデート、行事など、外せない予定がある人はそうも言ってられません。

では、どのようなお酒が二日酔いしにくいお酒なのでしょうか。

醸造酒=×、蒸留酒=○

お酒は製造過程によって大きく二つに分けると分けると、醸造酒と蒸留酒に分けられます。

  • 醸造酒
    醸造酒はお酒のもっとも基本となる製造方法で、蒸留酒はこの醸造酒に蒸留という過程を加えたものになります。醸造とは「醸す」という字を使いますが、まさに原料を醸して作るのが醸造酒です。
    では醸すとは何か。
    醸すとは麹に水を加えることを言いますが、たとえばお米や麦などは、麹を加えることででんぷん質が糖分に換わるという性質を持っています。そこに、糖分をエネルギーに変える(分解する)酵母菌を加えると、酵母菌が糖分を分解してアルコールを作るのです。
    このアルコールが日本酒やビール、それからワインなどが持っているアルコール分というわけです。
  • 蒸留酒
    蒸留酒は上記の醸造酒を蒸留して作ったお酒です。
    蒸留というのは、液体を温め蒸発したものを再度冷やして液体に戻すことを言います。醸造酒には様々なものが混ざっていますが、その醸造酒を加熱することで、不要なものを取り出し、純度の高いアルコールだけを残したお酒をつくることができます。

では、醸造酒、蒸留酒にはどのようなものがあるでしょうか。

  • 米+麹=醸造→日本酒 日本酒を蒸留→焼酎
  • 果物+麹=醸造→ワイン ワインを蒸留→ブランデー
  • 麦+麹=醸造→ビール ビールを蒸留→ウイスキー

日本酒と焼酎の違いについて理解していない方はたくさんいらっしゃると思いますが、これでその違いが分かった思います。また、ワインとブランデーは醸造、蒸留の関係にあつことを知らなかった方、ぜひこの機会に憶えておきましょう。

二日酔いの原因は醸造酒の○○

醸造酒と蒸留酒の違いについて、またどのお酒が醸造酒、蒸留酒であるかについて、理解していただけたと思いますが、ではなぜ醸造酒のほうが蒸留酒より二日酔いしやすいのでしょうか。

その原因は醸造酒に含まれている不純物です。

不純物といっても体に悪いものや害を及ぼすものというわけではありませんが、醸造酒にはフーゼル油やタンニンと呼ばれるものが含まれています。これらの物質が二日酔いの原因になっていると言われているのです。

そのため、これらを煮沸して純粋な液体だけを取出した蒸留酒の方が二日酔いしにくいと言われているわけなんですね。特に白ワインは赤ワインよりもこの不純物が少ないため、一般的に酔いにくいと言われています。

蒸留酒の中でも、特に酔いにくいお酒5選

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醸造酒と蒸留酒を比べてみると蒸留酒の方が酔いにくいということがわかりましたが、では蒸留酒の中でもさらに酔いにくいお酒とはどのようなものでしょうか。蒸留酒をさらに二つに分けてみると次のように分けることができます。

メタノールを含む蒸留酒(二日酔いしやすい)

  • テキーラ
  • ブランデー
  • バーボン
  • ウイスキー

メタノールを含まない蒸留酒(二日酔いしにくい)

  • ジン
  • ウォッカ
  • ラム
  • 焼酎
  • 泡盛

メタノールやエタノールはアルコールの一種で、メタノールはエタノールより体の中に留まる時間が長いため、二日酔いになりやすいと言われています。

また、メタノールは体から出ていきにくいだけではなく、めまいや吐き気、頭痛などの原因となる有毒物質であるため、メタノールを含んでいる上記のようなお酒は酔いやすいともいえます。

メタノールは蒸留酒だけでなく、一部の醸造酒にも含んでいますので、少し変わったビールや日本酒などを飲む際にはメタノールが入っていないことを確認しておきましょう。

安いお酒は酔いやすい!は本当?嘘?

醸造酒か蒸留酒か、またメタノールを含んでいるかどうか、の他に、お酒の席でよく聞かれる言葉として「安い酒は酔いやすい」というのがありますが、果たしてこれは本当のことなのでしょうか。

結論から言いますと、安い酒ほど酔いやすいというのは本当のことです。

理由を考えてみると簡単なことなんですが、高い酒は安い酒に比べて作業工程に、よりコストと時間をかけているということが言えます。では、作業工程にコストと時間をかけるどのような点で酔いにくい酒になるのでしょうか。

 

これに関してはおよそ2点、不純物を限りなく取り除くことができる、そしてメタノールやその他のアルコール添加の必要がなくなる、ということが言えます。

不純物を取り除くための加熱作業は同時に純粋なアルコール度数を高めるという効果もありますが、その過程にコストを割けない安いお酒は、メタノールやその他のアルコール添加物を加えることで、酔いやすいお酒を造るしかないのです。

そのため安いお酒には、不純物やメタノール、その他のアルコール添加物が混ざっており、二日酔いの原因となっているのです。

二日酔いを吹き飛ばす簡単な解消法

気を付けていても飲み会や宴会のパワーには逆らえず、ついつい飲みすぎて二日酔いになってしまった、という方も多いと思いますので、簡単な解消方法についても説明していきましょう。

と、その前に、なぜ人はアルコールを摂取すると頭痛や吐き気を催すのでしょうか。また、少ししか飲んでいないのにすぐに酔いつぶれる人、どれだけ飲んでも一向に気分が悪くならない人の違いはどこにあるのでしょうか。

 

まず、お酒を飲むと頭痛や吐き気がする理由について説明しますと、人間は体内に入ったアルコールをまずアセトアルデヒドという物質に分解し、その後、アセトアルデヒドを水と二酸化炭素に分解することでアルコールを体外に排出するのですが、アセトアルデヒドという物質は有毒であり、その毒性が比較的強いため、分解されずに体内に残ってしまうと頭痛や吐き気などの症状を引き起こす原因となってしまうのです。

少ししか飲んでないのにすぐに酔いつぶれてしまう人は、この有毒なアセトアルデヒドを分解する代謝能力が低く、すべてのアセトアルデヒドを分解することができません。

反対に、どれだけ飲んでも酔いつぶれない人、二日酔いにならない人は、代謝能力が高く、アセトアルデヒドを分解する能力に長けているということが言えます。

そのため、二日酔いになった時の解消方法として考えられるのは、アセトアルデヒドを早く分解するための代謝能力の活性化、サポートをすることです。

では、どのようにして代謝を促してあげればいいのでしょうか。飲む前、飲んだ後、そして飲んだ次の日の朝に分けて対策と対処法をみていきましょう。

飲む前

  • 炭水化物や脂質の多いものを食べておく
    お米やラーメン、牛肉など炭水化物や脂質の多いものを先に食べておくことで、肝臓の動きを活発にしておくと、お酒の吸収速度も早くなります。お酒と一緒に夜ご飯を食べるから、あまり重たいものは食べられないという人は、牛乳を一杯飲んでおくことをお勧めします。

飲んだ後

  • ウコンはやっぱり最強
    上記の炭水化物や脂質を食べる理由として、肝臓の働きを活性化させておくというのがありますが、ウコンは肝臓の働きを1.5倍ほどに高めてくれるという働きを持っています。しかし、多くの人が勘違いしがちなのが、ウコンはお酒を飲む前より、肝臓がアルコールを分解しだすお酒を飲んだ後のほうが効果が高いということです。
    アルコールを分解しだすころにウコンを飲んで一気にアルコールを吸収→排出してもらいましょう。
  • 柿を食べる
    ウコンの味が苦手という方は、柿をおすすめします。
    柿にもアセトアルデヒドを分解する効果が期待できますので、飲んだ帰りにスーパーで柿を買って寝る前に一つつまんでおくと、寝ている間に体内のアルコールがすっかりなくなっていることでしょう。
  • ゆっくり睡眠をとる
    二日酔いが辛いのは、頭痛や吐き気がするのに朝から仕事や予定があることです。
    そのため、ゆっくりと睡眠がとれる状況は限られているかもしれませんが、時間があるときにはゆっくりと睡眠をとりましょう。寝ている間に体はアセトアルデヒドを素早く分解します。

次の日の朝

  • 汗を流す
    お酒を飲んだ状態でのお風呂やサウナは危険ですが、二日酔いなど、前日に飲んだお酒が残っているという場合には、汗をかいて代謝をよくするのが最も二日酔いを早く解消する方法です。
    頭痛や吐き気がするときにスポーツをして汗を流すのは難しいので、温かいお風呂に浸かる、もしくはサウナなど、体を動かさずに汗を流すのがおすすめです。
  • 朝のコーヒーは控え、シジミの味噌汁とスポーツドリンクを
    アセトアルデヒドを分解する際、体は水分不足に陥りがちです。朝食のコーヒーは刺激物であり水分補給には向いていないので、素早く体内に水分を補給することができるスポーツドリンクを飲みましょう。
    また、シジミには肝臓の働きを活性化する必須アミノ酸が多く含まれていますので、朝食はシジミの味噌汁、そして出勤前にスポーツドリンクを飲むというのがおすすめです。

番外編:二日酔いになりにくい日本酒の飲み方

日本酒は醸造酒であるため、蒸留酒よりも酔いやすく、二日酔いになりやすいとされていますが、番外編とししてその日本酒を二日酔いになりにくいように飲むための方法について説明します。

お燗から始めるのがおすすめ

日本酒はいろんな温度で楽しめるのが他のお酒にはない楽しみ方の一つです(詳しくは『作り方で劇的に変わる!美味しい日本酒を熱燗で飲む方法!』を参照)。

冷酒からひや、そしてお燗まで好みの味を楽しむことができますが、飲み始めはお燗がおすすめです。というのも、アルコールは体内の温度と同じくらいの高温になって初めて吸収されだします。

そのため、冷酒などの低い温度のお酒は長時間体の中に溜まったままになってしまい、あまり酔わないなーっと思ってたくさん飲んでしまうと、一気に吸収が始まり急激に酔いが回ってしまいます。

 

またお燗は一気に飲み干すことができず、どうしてもちびちびとしか飲めないのですが、そのスピードがお酒を飲み始めるのにはちょうどいい早さになります。お燗でゆっくり初めて、ちょうどよく酔いが回ってきたところで好きなお酒を飲むのがいいでしょう。

純米酒」は酔いにくい!

日本酒には特定呼称として、吟醸酒や大吟醸酒、醸造酒などの区分がありますが、その中に純米酒というものもあります。ラベルには「純米吟醸」や「純米大吟醸」などの表記になっていますが、「純米」とは米と水と米こうじのみを使って造られたお酒という意味になります。

逆に純米という表記のない日本酒は、醸造アルコールという香りや風味、またアルコール度数を調節するためのものが入っているということで、この醸造アルコールが二日酔いの原因になる場合があります。

醸造アルコールが入っていることと二日酔い、悪酔いの関係は絶対的なものではありませんが、体質としてこの醸造アルコールのせいで悪酔い、二日酔いするという人は多くみられるようですので、ご注意を。

日本酒にも恥ずかしがらずチェイサー

ビールやカクテル、またアルコール度数の高いお酒を飲む際には、体内のアルコールを薄めるために水、チェイサーを用意することがありますが、日本酒を飲む際にもアルコール分解のための代謝をあげるために、チェイサーを用意しましょう。

日本酒にチェイサー?と思われる方もいるかもしれませんが、日本酒のチェイサーは通称「和らぎ水」として一般的なものとなっているため、間に水を挟むことで二日酔い対策をしましょう。

 

以上が二日酔いの対策、対処法になります。

上記はあくまで対策や対処法であり、体質によっては効果の薄いものもあり、絶対的に効くものではありません。また一番の対策は飲みすぎないこと、これに尽きます。家に着くまでが遠足です、とはよく言われたものですが、次の日の予定も含めて飲み会・宴会を楽しみましょう。


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