日本酒の単位「一合」に隠された意味とは?単位を制するもものはすべてを制する!

日本酒の単位「1合」に隠された意味とは?単位を制するもものはすべてを制する!


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日本酒はその名のとおり日本の文化であり、長い歴史の中で培われた日本らしい飲みものです。文化や歴史があることは非常に誇らしいことですが、時としてこの歴史が物事を知る上で邪魔になることがあります。 その一つが単位です。

日本酒はみなさん知ってのとおり「一合」「二合」と、合で数えることがあります。無意識に言っているこの「合」という言葉、でも本当のところ「合って一体何?」という人がほとんどのことでしょう。

ということで、ここでは日本酒を数える際の単位「合」について確認していきたいと思います。一合に含まれるアルコールの量やカロリーについて知ると、あなたが飲むべき適量の日本酒がどのくらいかもわかる?

一合って何ミリリットル?

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そもそも合という単位が何を表すかというと、体積、つまり私たちが普通に使う単位に直せばミリリットルのことになります。ペットボトルは大きいもので2l(1000ミリリットル)、小さいもので500ミリペットボトルなどがありますよね。 あのミリリットルと同じで、昔の尺貫法という数え方に基づく単位の一つに合というものがあるのです。

では、合をミリリットルに直すと一体どのくらいの量になるのでしょうか。 これを知るためにはまず升(しょう)という単位を知る必要があります。この升という単位はご存知、一升瓶の升、読み方を変えればマスという言い方もできますね。マスというと手のひらに乗るくらいの大きさのものをイメージしますが、実はあれは一合升と呼ばれるもので、実際の升はもともともっと大きなもの、ちょうど一升瓶の日本酒がちょうど入るくらいのものを言うのです。

と、升の話は「日本酒ならではのたしなみ、升酒。間違えると恥ずかしい?升の使い方、楽しみ方!」で詳しく説明しているので、こちらを参照していただくとして、一升瓶、これは明治時代に1升=1.8039リットルと決められており、これをミリに直すと1803.9ミリリットルということになります。2リットルペットボトルよりちょっと少ないくらいの量ですね。そして本題の合はというと、1升の10分の1=180.39ミリリットル、つまり、ごく普通の徳利10杯分で日本酒一升瓶となります。

ついでに、尺貫法による単位を見てみると、升の上が「」、一斗缶などの斗ですね。これは一升瓶10本分となります。そして斗の上が「」と書いて「こく」、百万石などの言葉で聞いたことがある人も多いかと思います。 ちなみに石という単位は、大名がどのくらいの土地を治めているかという指標でも使われており、この場合米がどれくらい採れるかで決まっていました。一石で成人男性が一年間に食べるお米の量となり、百万石であれば百万人が一年間に食べるお米の量ということになります。このように考えると、その当時の大名がどれくらいの権力を握っていたかというのがイメージしやすいですね。

日本酒一合に含まれるアルコール量をほかのお酒で摂るならば…

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ビールは酔いにくく、日本酒は酔いやすい、焼酎は悪酔いしやすい…、などのように人によって感じ方は異なるようですが、基本的にはそのお酒に含まれているアルコールの量を比べることによって、どのお酒がどのくらい酔いやすいのかというのは決まっています。以下、日本酒1合を基準にその他のアルコール飲料と比較してみます(アルコール度数は標準的なもので考えます)。

  • ビール=瓶ビール1本、中ジョッキ1杯ちょっと
  • ワイン=4分の1本、グラス3~4杯
  • 焼酎=0.5合
  • ウイスキー=シングル2杯、ダブル1杯
  • ブランデー=シングル2杯、ダブル1杯<

つまり、瓶ビール一本で酔うという方は、日本酒だと一合でちょうど良く、ウイスキーシングルで2杯じゃ物足りないという方は、同様に日本酒1合では物足りないでしょうね。ただし、「タニタの健康応援ネット からだカルテ」によれば、日本酒は1日1合~2合程度が体に良く、特に心臓血管疾患のリスクが最も低くなるようです。

これはそれ以上に飲む人はもちろんのこと、全く飲まない人と比べても死亡率が低いんだとか。お酒好きな方は、このペースを目安に、またお酒をあまり飲まないという方でも疲労回復にも役立つようなのでぜひお試しください。

1合に含まれるカロリーはどれくらい?

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お酒が好きな人に取って、健康を害さないラインがどれくらいの量かというのは気になるところだと思いますが、同様に、どれくらい飲むと太るのか、つまりお酒に含まれるカロリーについても気になるところですよね。 特に、日本酒はお米を原料に作られているから太りやすいんでしょ…なんて思っている方も多いようですので、ここは一つ、一合に含まれるカロリーについてみていきながら、ほかのアルコール飲料とも比較していきましょう。

まず、お猪口一杯に含まれるカロリーを計算してみると、およそ30キロカロリーという結果になっているようです。そして徳利一本、つまり一合のお酒はお猪口10杯分となっているので、単純計算して300キロカロリーという結果になります。 ではそのほかのお酒で300キロカロリーを取ろうとすると、どのくらいの量を飲むことができるのか。

  • ビール=中ジョッキ1杯=170キロカロリー。→2杯弱
  • ワイン=グラス1杯=70キロカロリー。→4杯強
  • ウイスキー=シングル1杯=70キロカロリー。→4杯強

上記のアルコール含量と比較して考えてみると、やや日本酒を飲むよりもほかのアルコール飲料を飲んだほうがコストパフォーマンスがいいということになりますね。ただし、アルコールに含まれるカロリーは体重の増減にはほとんど影響なく、お酒を飲んだ時に太りやすいのは、食が進むことによるいわゆる食べ過ぎが原因です。

なので、日本酒を飲むよりビールを飲んだほうが太りにくいというのはあまり関係がないようです。 詳しくは「カロリーが気になる人に朗報!ビールよりも日本酒が断然太らない!?」にまとめていますので、こちらをご参照ください。太らないお酒の飲み方、アルコールが何故太りにくいかなど、お酒にまつわるカロリーのことをまとめています。

一合のお酒が体から抜けるまでにかかる時間を測ってみた!

最後に、一合の日本酒を飲んだとき、どのくらいの時間が経てばアルコールが体から抜けるのかをみていきましょう。

まず、人間の体は一時間にどれくらいのアルコールを分解できると思いますか?これは一般的に明確な答えが出ており、およそ「体重1キロ=0.1グラム」となっています。つまり、50キロの人であれば1時間に5グラム、60キロの人で1時間に6グラムと計算できます。

そして、1合に含まれるアルコール量は20グラム、これが一日に平均して摂取するべき最適のアルコール量となりますが、体重50キロの人であれば20÷5=4時間となります。 これはあくまで目安であり、4時間経てば車を運転していいかというとそうではありませんので、くれぐれも飲んだ日は運転しないように注意しましょう。

 

以上、日本酒の単位「合」に関する知識でした。ちなみに富士山などの山を登る際に一合目、二合目などの単位で測ることがありますが、先ほど申し上げたように一合は1升の10分の1というところから、満杯を10とした時の10分の何に当たるかを指します。富士山で言えば2合目は10分の2まで登ってきたということになります。 このように、日本酒だけでなく合という言葉が使われることもありますので、ぜひ覚えておきましょう。


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