新潟の日本酒が美味い理由は○○にあった!おすすめの地酒紹介!

新潟の日本酒が美味い理由は○○にあった!おすすめの地酒紹介!


1

日本にはその土地土地で生まれ、愛され続ける「ご当地グルメ」というものがあります。その料理がその場所で生まれた理由を紐解いていけば、原材料がその土地で豊富に取れたから、工場や炭鉱など肉体労働者が多かったから、海が近い港町だったから、昔のお殿様が好んでいたから……など、そこには環境や歴史が大きく関わっています。

実は日本酒もそうです。「ご当地グルメ」と言ったとき、そこに日本酒を思い浮かべる人は少ないと思いますが、日本酒もその土地その土地の環境や歴史という要素が絡み合って、その土地ならではの日本酒が出来上がります。 逆に言えば、日本酒に合った環境や歴史的背景のないところに、日本酒造りの文化は生まれませんし、仮にできても本当の美味しさは追求できません。

そのような中で新潟の日本酒はどうなのでしょう。日本有数の米どころ、そして酒処としても知られる新潟県。今回は、新潟の日本酒がなぜ美味しいのか、そして新潟県が生んだおすすめの日本酒をご紹介していきます。 日本酒はあまり詳しくない、飲んだことないという方は新潟の日本酒から始めるのもおすすめです。ということで早速みていきましょう。

新潟県の酒造好適米

2

新潟県はなんと言ってもお米が美味しい。日本を代表するお米「コシヒカリ」は誰もが知っている超有名なお米ですが、新潟県は食べるお米だけでなく、日本酒造りに適したお米「酒造好適米」においても数々の品種を開発し、育てています。

五百万石

酒造好適米の中でも最も評価を受けいている山田錦に次いで、2大酒米と呼ばれているのがこちらの五百万石です。1956年生まれのこちらの酒米は、新潟県のお米の生産高が500万石を突破したことを記念して付けられた名前だそうです。一石が約150kg、これは平均男性が一年間に食べるお米の量に値するのですが、五百万石とはつまり、500万人が一年間食べることのできる量、およそ7億5000万kgに相当します。

これだけでも新潟県の米作りがどれだけ盛んであるかというのがわかりますよね。 五百万石はひと粒ひと粒の米の大きさが小さく、そのため精米(日本酒を造る際にはお米のできるだけ真ん中を使うために削ります)がしにくく、精米歩合50%ほどしか見込めないという弱点こそあるものの、キレのある口当たりと淡麗辛口、それでいてフルーツのような芳醇で甘い香りがするという特徴を兼ね備えた屋上の旨みを演出します。新潟県産の数々の日本酒に使われています。

越淡麗

五百万石という高品質な酒米がとれることから、長年酒米には困っていなかった新潟県ですが、上記したように五百万石は粒が小さく、精米歩合を上げるには困難な酒米でした。そのような状況の中、なかなか大吟醸酒を造ることのできなかった新潟県が新潟のための大吟醸を造ることを目標にしてつくったのこちらの越淡麗です。

2大酒米「山田錦」と「五百万石」をかけ合わせてつくったという超ハイブリットな酒米で、名前とは裏腹に口の中でふわっと膨らむ旨みが特徴の酒米です。

 

では、なぜこのように新潟県ではお米の生産が盛んなのでしょうか。

  • 信濃川によって作られた肥えた土壌
    一つには新潟県を流れる日本最長の川、信濃川の存在が大きく関わっています。お米を作るにはなんといっても肥えた土地が必要になりますが、ここ新潟県の越後平野は信濃川の流れによって運ばれた上質な粘土質が堆積してできた土壌なのです。ここの土はたくさんの養分を含んでおり、科学肥料を与えることなく米作りを行うことができるのです。
  • 気温が米作りに最適
    美味しいお米を作るには、適切な環境条件下で育てる必要があります。特に気温管理はお米を作る上で重要な要素であり、平均気温が25度前後、昼暑く夜涼しいという気温差など、新潟県はこれらの条件を満たしているのです。
  • 雪溶けの水
    新潟県はみんさんのイメージ通り、大量の雪が降り、そして積もります。この積もった雪が冬を超えて春になり、溶けて水になると、山に堆積した栄養分を吸い取りながら流れ出し、そして川に出る。その水は水田用の水として使われ田畑に潤いを与えます。

このような条件が整っていることによって、新潟県は食用のお米だけでなく、日本酒用の酒米作りも盛んに行われ、かつ美味しいお米ができるのです。

おすすめの日本酒:新潟編

ということで、新潟県ではなぜ美味しいお米が生まれるのかについて見ていきましたが、結局この美味しいお米作りが美味しい日本酒造りにつながっているのです。 では、新潟県にはどのような日本酒があるのでしょうか。米どころ新潟で生まれたおすすめの地酒、日本酒を紹介していきましょう。

久保田:朝日酒造株式会社

1

日本酒界でもトップクラスの知名度を誇る朝日酒造の久保田。新潟県とともに日本を代表する日本酒の一つですね。久保田は日本一の酒処である兵庫や京都などと同じく比較的辛口タイプの日本酒を作っていますが、同じ辛口でも兵庫や京都は硬水、久保田は軟水を使って造られています。この違いによって口当たりがものすごく軽やかになり、それでいてキリッとキレのある淡麗を演出することに成功しています。

米どころ新潟で生まれた久保田は「米に合ったお酒造り」を、そして「お酒にあった米作り」をモットーに、本当に美味しい日本酒を作るための研究が日々行われています。そんな久保田が美味しくないわけがないですよね。 ということで、久保田に関するさらに詳しい記事は「百寿、千寿、萬寿、碧寿?久保田の日本酒が美味いわけを考えてみた!」をお読みください。久保田の飲み方、種類別の味の違いなどについても説明しています。

画像参照元:久保田 | 朝日酒造株式会社

八海山:八海酒造

キャプチャ

新潟県を見下ろすようにそびえ立つ標高1778mの八海山。日本200名山にも選ばれている新潟の誇りを名に持つ八海酒造の八海山も、日本屈指の知名度を誇る日本酒ですね。特に八海山は日本酒業界の低迷期、日本酒の品質が低く売上が上がらなかった時代に、吟醸酒を世に広め、かつ日本酒業界の品質向上に一役買った言わずと知れた日本酒業界の立役者です。

そんな実力者の八海酒造ですが、発泡濁り酒貴醸酒など、一般的な日本酒に限らず、若者や女性でも気軽に飲める、またシーンに合わせて選ぶことのできる日本酒を多数開発しています。新潟らしい日本酒を造っている代表格の酒造ですので一度は飲んでみることをおすすめします。詳しくは「日本酒が終わる?これからの日本酒の基準「八海山」」もご参照ください。

画像参照元:八海山

越乃寒梅:石本酒造株式会社

3

明治4年創業、およそ110年も続く老舗企業である石本酒造。こちらで造られている日本酒が越乃寒梅です。「極めること頑なであること越乃寒梅であり続けること」というキャッチコピーに込められた強い意志とこだわり、110年という歴史を持ちながら変わらずに越乃寒梅であり続けること、それは並大抵の意志がなければ続けられることではありません。

30%まで精米された山田錦を贅沢に使い、2年寝かして熟成させる大吟醸超特選は上質でいてかつまろやか、なのにすっきりと喉を通っていくという不思議な旨味を味わうことができあます。 日本酒造りに並大抵ではないこだわりと強い意志を持ち続けている彼らの酒造りに関しては「越乃寒梅が越乃寒梅で有り続けるために。変わらないこだわりの日本酒の作り方。」をご覧下さい。きっとあなたも越乃寒梅のファンになることでしょう。

画像参照元:越乃寒梅|石本酒造株式会社

菊水:菊水酒造株式会社

3

誰もが一度はみたことのある缶に入った日本酒。酒缶のパイオニアであり、いまもなお進化を続ける酒造、それが菊酒酒造です。代表銘柄はもちろん菊水、現在は缶だけでなく後処理も簡単なスマートパウチにての販売も行っているなど、常に新しいことを開発し続ける酒造です。機械による酒造りを積極的に導入し、杜氏制の酒造りもやめてしまうという大胆さ、そこに生まれた「白缶 1000ml」や「J23 KIKUSUI」、そして伝統の中で生まれた日本酒の数々。

幻とも言われている酒米「菊水」を使った「純米大吟醸原酒 酒米菊水」、日本酒辛口ブームの火付け役ともなった元祖辛口日本酒「菊水の辛口」、そして美しさにとことんこだわった「無冠帝 吟醸生酒」など、魅力的なラインナップが揃っています。

菊水については、『菊水って昔ながらの安い酒だろ!?と思ってた私が馬鹿だった。日本酒嫌いはこれを読め!』にてまとめてますので、こちらもどうぞ!

画像参照元:商品紹介 | より良い酒を越後から。菊水酒造株式会社

以上、新潟が生んだ新潟の日本酒特集でした。東京や大阪など、都市圏では新潟の酒だけを集めたフェアやイベントをやるほど新潟の日本酒は言わずもがな人気です。日本酒好きでまだ飲んだことがない…という人はいないと思いますが、もしまだ飲んでいない人がいたらぜひ。

また、日本酒初心者の方は最初の一杯にどんな日本酒を飲むかによって、今後の日本酒人生を大きく変わります。日本酒好きになるかどうかは最初のいっぱいにかかっているのでぜひ新潟の日本酒で、日本酒ライフの幕を開けましょう!


必須お名前
必須メールアドレス
必須メッセージ本文