酒屋や酒蔵にある杉玉(酒林)は、なんの意味があるの?知られていない杉玉の意外な事実!

酒屋や酒蔵にある杉玉(酒林)は、なんの意味があるの?知られていない杉玉の意外な事実!


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日本酒の起源は縄文・弥生時代と言われており、古くから私たち日本人の喉を潤し、気分を華やかにしてきました。「日本」という言葉がついていることからもわかるとおり、日本酒は日本の大切な文化の一つで、その言葉を聞いただけで深い歴史があることが分かりますね。

また、歴史を感じることのできるものとして酒蔵があります。最近ではその姿も少なくなってきましたが、白壁を特徴とした立派な蔵を構えているところもあり、日本らしさ、その風情を感じることができますね。 そんな酒蔵の軒先に吊り下がっている大きな丸いもの。蜂の巣のようでもあり、植物のようでもあるこの球体。

これを見れば「あぁここは酒屋さんなんだなぁ」と感じる方も多いことでしょう。

でもこの球体、一体何?と思われる方、見たことはあるけど何なのかわからないという方も多いと思われますので、今回はこの球体「杉玉」、別名「酒林」について見ていくことにしましょう!ちょっと頑張れば誰でも作れる?

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そもそも杉玉ってなに?

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酒蔵や酒屋さんにかかっている杉玉、そもそも杉玉ってなんなのでしょうか。

これに関しては単純明快で「新酒ができましたー」「ここは酒屋ですー」とアピールするためのものとなっています。 日本酒は秋口から冬にかけての寒い時期に仕込みが始まり、2月から3月にかけて製造していきますが、その年の6月30日までの間に出荷されるもののみを新酒と呼びます。

詳しくは、「新酒にはこんな定義があった?BYに隠された意味を知れば日本酒がもっとおいしくなる!」をご参照いただきたいのですが、つまり、2月から3月にかけて多くの酒蔵や酒屋さんが軒先に杉玉を吊り下げることになります。

しかも、その際は蒼々として緑色の杉玉が見られるところも多いでしょう。緑色の杉玉?と思われるかたも多いかもしれませんが、作りたての杉玉は実は緑色をしているのです。

杉玉というネーミングからわかるように、この杉玉は杉の葉を材料に使っており、作る際には緑色だった杉玉も時間が経てば枯れてしまいます。そうすると徐々に緑から茶色に変わっていき、普段私たちが目にするような杉玉に変わっていくのです。

では、茶色の杉玉には全く意味がないのか?というとそうではありません。

酒蔵や酒屋さんの中にはずぼらな方もいらっしゃって、昔の杉玉をそのまま掲げているところもありますが、一般的に杉玉が緑から茶色に変わるのが夏から秋にかけて、ちょうどひやおろしが美味しくなる季節なんですね。

つまり、新酒ができたよ!という合図のために緑色の杉玉を掲げ、その緑が薄くなれば夏酒を、そして茶色に変わる秋にはひやおろしが美味しい季節ですよという合図になっているのです。

季節の移り変わりが目に見えるというのもなんとも日本人らしい風情を感じることができますね。

杉玉の起源は神話にあり?

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なんだか歴史を感じる杉玉ですが、この起源は諸説あるようで、その中でも最も有力なのが奈良県の桜井市というところにある大神神社(おおみわじんじゃ)を由来とするもののようです。この大神神社はお酒に関する神様が祀られている神社で、ここでは毎年11月14日に「今年もいいお酒ができますように!」という願いを込めて杉玉を吊るされます。

この習慣が全国に広がり、酒屋や酒蔵では杉玉を吊るすようになるのですが、では、なぜ杉なのでしょうか

これもこの大神神社に由来しており、この神社がある三輪山は神南備と呼ばれる神の通り道、拠り所とされている場所で、その場所にたくさん養生している杉もまた神が宿ると言われています。 そのため、本来はこの三輪山で採れた杉で作られた杉玉を全国の酒屋、酒蔵はいただきに行っていたそうですが、現在では、自分たちで作ったり、専用の業者から購入したりと様々なようです。

また、一説には杉は酒の腐敗を防ぐ作用があると言われており、このことからも杉がお酒に関連するものとして位置づけされているともいわれています。

杉玉をDIYでインテリアに?

前述したように杉玉はDIY、つまり自分で作ることができます。簡単とは言えませんが、杉の葉と針金さえあれば作れるようです。

  • 針金で芯(核)を作る
    杉玉はぱっと見だけでは中がどうなっているのかわかりづらいものですが、実はその中心部には針金の球が入っています。バスケットボールの模様のような形に針金を組み立てていき、この針金に引っかかるように杉の葉を刺していくという仕組みになっています。
  • 針金に杉の葉を刺していく
    針金に引っかかるように杉の葉を刺していきます。出来るだけ新鮮な葉を使い、隙間ができないように差し込んでいきましょう。杉の葉の長さがそのまま杉玉の大きさになるので、大きなものを作りたければ30センチ以上のものを使用するといいでしょう。

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  • 杉の葉の剪定をする
    > 差し込んだだけの杉の葉は長さがまちまちで、写真のように不格好になってしまいます。この写真の杉玉は隙間が空きすぎている(枯れて落ちた?)というのもありますが、まん丸のかっこいい杉玉を作るならば隙間をなくして、綺麗に剪定する必要があります。

以上が日本酒にゆかりの深い杉玉についてでした。杉玉は酒造りのシンボルであり、歴史や文化を感じさせる重要なアイテムです。DIYで作成することもできますが、軒先に吊り下げていると酒屋さんと間違ってお酒を求めてくる人がいるかもしれませんので、気をつけましょう。

 


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