ザ新潟の日本酒に熟成を加えると…。わたしが緑川酒造を選ぶわけとは!

ザ新潟の日本酒に熟成を加えると…。わたしが緑川酒造を選ぶわけとは!


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画像参照元:新潟県酒造組合

私は最近メンタリズムというものを取得しましたので、いきなりですが、あなたが次に思い浮かべる言葉を当ててみましょう。

まずは「魚沼産」という言葉を頭の中でゆっくりと噛み締めるようにつぶやいてください。

…ほら、ついついあなたは魚沼産という言葉のあとに何かを思い浮かべてしまいましたね?

それはずばり、

 

コシヒカリ」ですね!

はい、これがメンタリズムの力です!

「新潟県」という言葉からイメージを膨らませてみると、雪が降り積もる真っ白な山々を思い浮かべる人が多いと思いますが、日本酒好きのみなさんなら思わず八海山や越乃寒梅、久保田を思い浮かべてヨダレが止まらなくなっていることでしょう。

では、魚沼だったらどうでしょうか。

先程も言ったように、とたんにコシヒカリという言葉浮かんでくるぐらい、ここ魚沼という場所は全国でも米どころとして知られていますね。

しかし!

魚沼が誇るものはコシヒカリだけではないんです。

そう、今回ご紹介する緑川酒造は、なにを隠そうここ魚沼に蔵を構えて酒造りを行っているのです。

Sakevivaをご通読の皆様なら耳にタコができるほど、いや目にタコができるほどくり返し読んでいる言葉だと思いますが、

美味しいお米が作れるところは日本酒も美味しい

は事実であり、つまるところ、緑川の日本酒が美味しいことは、魚沼で酒造を始めたとき、つまり緑川が創業した1884年から決まっていたも同然なんです。

とは言え、それだけで納得するみなさんではないと思いますので、じっくりと緑川酒造の造る日本酒の美味しさの秘訣について見ていきたいと思います。

新潟県の日本酒が美味しいメカニズム

新潟の酒=美味しい

と一括りにしてしまうのはなんとも横暴な考え方ですが、新潟が酒処と言われるにはそれなりの理由があり、この理由を紐解いていけば新潟の酒が、緑川が美味しいわけが見えてきます。

まずは

酒処として有名な兵庫の灘や京都の伏見、その他、普通、日本酒を造るという場合には、硬度の高い水が使用されますが、新潟の水は軟水となっています。

一般的には、硬度が低い水を使うと酒造りに使用する酵母菌が腐りやすいため日本酒作りに向いていませんが、味がまろやかになる傾向があり、特に吟醸、大吟醸特有の香り高い吟醸香を醸し出しやすくなります。

新潟の酒が往々にして「淡麗辛口」と言われる所以が、この水質にあります。

日本酒の成分の約80%を占めるのは米でもなければ杜氏の技術でもなく、その土地に脈々と流れる水です。

水が美味しいこと、酒造りに向いていることが美味しい日本酒のスタートなのです。

 

次に気候

新潟がどうして酒造りに向いている気候なのかについては「新潟の日本酒が美味い理由は○○にあった!おすすめの地酒紹介!」でもご紹介した通りなんですが、一つはお米が作りやすいということが言えます。

お米は日本酒の味を大きく左右する重要な材料ですが、お米は平均気温が25度前後昼間暑く、夜は寒いという気候でもっともよく育つといいます。

新潟はこの気候に合致しており、山田錦に次いで人気のある「五百万石」いう酒米を排出するほど、酒米作りも盛んに行われています。

五百万石は粒の大きいお米であるため精米がしやすく、お米の中の旨みだけを取り出しやすいとう特徴があるため、必然的に美味しい日本酒を造りやすいと言えるでしょう。

また、酒造りの核となる麹や酵母菌は雑菌に弱く、気温が高いと菌が繁殖しやすく味が安定しないのですが、新潟ではそんなことはなく、非常に酒質の安定した日本酒ができやすいのです。

品質管理にかける思いが凄まじい

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画像参照元:新潟観光ナビ

新潟は米作りに適した気候、環境であり、さらに言えば日本酒造りに適した環境でもありますが、気候というものは常に変化しており、毎年毎年同じというわけではありません。

日本酒は気候によって出来が大きく左右され、少しでも管理を間違えれば目指した酒は出来上がりません。

そこで緑川酒造は大胆にも新しい蔵を新設するのです。

1884年から続く酒蔵を平成2年に移設、魚沼市の中心地から魚野川に面する郊外へと移って新たに酒造りを始めます。

その際に、冷蔵設備を新設し、低音貯蔵による品質管理を徹底していきます。

普通酒や本醸造酒と吟醸・大吟醸酒では貯蔵温度を変え、前者は10度前後、後者は5度以下という温度で半年から一年熟成していきます。

この温度は他の蔵に比べて、およそ10度近く低い温度設定になっているようです。

基本的に日本酒は温度が上がる方が熟成しやすいのですが、緑川ではこうした低温貯蔵によってゆっくり、じっくりと熟成させていくことによって、深いコクがありながらも澄み切った飲み口が特徴の日本酒が出来上がるのです。

緑川を飲む理由。ココが美味しい!

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画像参照元:んだんだブログ

私が緑川を飲む理由。

そんなのもちろん美味しいからに決まってますが、美味しい日本酒なんて他にも山ほどあります。

しかし、誰かにオススメする日本酒、「一番好きな日本酒はなんですか?」と聞かれて答える日本酒と、今日飲みたい日本酒は違います。

緑川がたまらなく飲みたくなるときもあれば、気づけば緑川を飲んでいたときもあります。

そんなとき「どうして今日は緑川なんだろう?(だったんだろう)」と考えてみて「あぁ、そうか」と納得する。

そこに緑川の美味しさがあるように思います。

ということで、私が緑川を選んだ理由を商品ごとに解説したいと思います。

大吟醸

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画像参照元:んだんだブログ

緑川の最高級日本酒、緑川という酒造が造りたい酒、理想とする酒を飲んでみたい、知りたいと思ったときに飲んだのがこちらの「大吟醸 緑川」。

始めて飲んだ緑川は「純米吟醸」だったのですが、純米吟醸が美味しかったので(後述)、緑川の日本酒ってどんなものだろうと思い飲んでみたのがこちらの大吟醸でした。

一般的に「フルーティな日本酒」という表現を私も含めてよく使いますが、こちらの大吟醸は新潟の日本酒らしい辛口淡麗のすっきりかつ熟成された深みの奥に、「ふっ」とフルーティな甘味を感じるというお酒です。

パインもしくはメロンのような、決して強くはないが甘味と酸味がほどよいバランスで香る、口から鼻へ抜けた瞬間に香るこの上品な吟醸香がそうさせるのかもしれませんね。

ただ、どうせなら山田錦ではなく五百万石を使って欲しかったというのが、飲み手のエゴ。

純米吟醸よりもさらに洗練された酒というならば、純米吟醸と同じ五百万石で飲んでみたかった。

純米吟醸

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画像参照元:大竹酒店

私が最初に出会った緑川。

やはり緑川の入口として最も適した一本であり、飲み続けたい一本という印象が強いです。

淡麗辛口

それは新潟の酒の王道でありつつも、日本酒全体で見ればやはり洗練された深い味わい。

深い味わいとは何も味が濃いとかコクがあるということではなく、むしろ逆で、薄味の中に繊細な旨みがふわっと香るという美味さ、もっと探ってみたいと思わせる、味の奥深くへと誘うような淡さがあります。

この美味さを追い求めて、もう一杯、もう一杯と進んでいくうちにいつの間にか後戻り出来なくなっていた、みたいな日本酒です。

美味しい酒は美味しい料理を引き立たせるといいますが、まさに合わない料理はないんじゃないかと感じる日本酒でした。

雪洞貯蔵 緑

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画像参照元:サラリーマンK介の今日も良い酒、良い○○

上記の純米吟醸を基準にして大吟醸、そしてこちらの「雪洞貯蔵 緑」へと発展していく、もしくは大胆にもこちらの日本酒から緑川の扉を叩いてもいいかもしれません。

が、特約店、つまりしっかりと管理できると認められた店でしか売られないためなかなか手に入らず、私も数えるほどしか飲んだことがありません。

緑川が貯蔵にこだわる理由、その意味を純米吟醸と飲み比べてみて始めてわかった気がします。

もちろん、純米吟醸は五百万石を使っているのに対して、こちらは五百万石に加えて美山錦も使用しているので、単純に熟成の差がそのまま味の差としてでているわけではありませんが、やはりこの美味さ、フルーティでコクがありつつもあくまで淡麗辛口であるという奥深さは熟成ならではの芸当なんじゃないでしょうか。

吟醸

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画像参照元:O・No・Re【己〜おのれ】

純米吟醸か吟醸か、と問われれば、私は迷わず純米吟醸と答えると思いますが、決して吟醸が美味しくないわけではありません。

純米吟醸よりもさらに淡く、淡麗中の淡麗、すっきり、さっぱり、繊細…純米吟醸と比べると、このような感想がこみ上げてきます。

しかし、その分刺身や薄口の懐石料理なんかとも合わせやすく、決して主役にならないまでも、主役を引き立たせる名脇役になれる日本酒という印象です。

純米

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画像参照元:んだんだブログ

米の旨み。これはやはり新潟の酒を語る上で欠かせない要素なんでしょうね。

普通一般的な日本酒だったら、間違いなく吟醸>純米酒となるんですが、緑川では甲乙つけ難い(私の主観ですが)。

米のうまみ、これは米の甘みと変換してもいいのですが、喉を通り抜けたあとに口の中に残るほのかな甘み、そして酸味が心地いいんですよね。

料理と合わせるなら吟醸で、酒だけで飲むなら純米で、という何ともあべこべな印象が緑川は面白い。

以上、緑川の日本酒についてでした。

美味しい酒を探すということ、それは自分に合った酒を見つけるということです。

自分、それは気分や時期、食べる料理、シチュエーションによって変わるものであり、その絶えず変化する自分に合った日本酒を見つけることにほかなりません。

今日のあなたの一本に緑川はいかがですか?


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