幻をつくった高木酒造。日本酒「十四代」が幻の酒と言われる理由、高値な理由!

幻をつくった高木酒造。日本酒「十四代」が幻の酒と言われる理由、高値な理由!


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どこに行っても売り切れてる!

一度飲んでみたいけどどこに売ってんのー!

誰か売ってる場所教えてー!

ネット環境がやECサイトが整い、商品や情報がどこからでも手に入る時代に、買えないお酒、多くの人がその存在を知っているのに実際に飲んだ人は限られている、そんな幻と言われている日本酒があります。

それが高木酒造の造る「十四代」です。

一升瓶(1.8ml)価格で比較すると、2,000~5,000円が相場であるのに対し、本醸造等級の「本丸 秘伝玉返し」でこのお値段。

最高等級の純米大吟醸である「龍泉 純米大吟醸」になると、一気に跳ね上がり、、、

はい、私には買えません!

日本酒ランキングで確実にトップ10入りする人気の日本酒「獺祭」の最高級ランク「獺祭 磨き その先へ」でも3万円前後、

久保田の最高級品「久保田 萬寿 大吟醸」なんか一升瓶でも1万円を切りますからね。

これらと比べると十四代が高額なのが一目瞭然です。

 

もちろん値段が高いからといって美味しいお酒、質のいいお酒であるという保証にはなりませんが、需要があるからこそ値段が上がっている、つまり、それだけ市場価値があるというのは事実です。

しかし、なぜ十四代はこれほどまでに人気があり、値段もあがっているのでしょうか。
幻の日本酒と言われるようになった所以についてまとめていきたいと思います。

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高木酒造が造っている。わかっているのはそれだけ!

キャプチャ

幻の理由を探るために、まずは十四代を製造している高木酒造について、その製法やこだわりについて調べてみようと思ったのですが……、

なんと高木酒造にはホームページがありません

山形県村山市にあるということは、ラベルなどからもわかっているんですが、サイトもなければ、メールアドレスもない…。

情報を知りたくても知ることができない、酒造の思いやこだわりを知りたい人、それらの思いに感化されて商品を購入する人がたくさんいるこの時代、このご時世に、自社サイトがないというのはなんと致命的!…と思ったのですが、

自社サイトがないのにも関わらず、既に十四代はこれほどたくさんの人に知れ渡っており、そして求める人がいます

裏を返せば、それが十四代の凄さであり、幻と言われる秘策なんですね。

この点に関して高木酒造は詳しく言及していませんが、わざとホームページを作らない、わざと情報を拡散しないことが幻の日本酒と言われる状況をつくっているのかも?

画像参照元:吟醸王国 やまがた

十四代の名前の由来!十四に隠された秘密とは

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日本酒の銘柄には、獺祭越乃寒梅、醸し人九平次、鳳凰美田など、難しい漢字を用いたものが多く見受けられますが、だからこそ光って見える十四代というネーミング

  • 13日の金曜日はジェイソンがチェンソーを持ってやってくる
  • 666は悪魔の数字
  • 777はラッキーセブン

のように、数字には何かと裏の意味が隠れていますが、14にはどのような意味が込められているのでしょうか。

じつは高木酒造では十三代、十四代、十五代…と、十四代に限らず〇〇代で特許を申請していたそうです。しかしながら、特許申請に数字は認められておらず、そんななか十四代のみが奇跡的に特許申請が通ったのだそうです。では、なぜ十四代のみが通ったのでしょうか。

おそらく、「十四代」が「としよ」とか「とよしろ」という人の名前と勘違いされたからじゃないだろうか、と高木酒造当主の高木辰五郎さんは語っていますが、真相はわかりません。

つまり、十四という数字に特に意味はなく、たまたま申請が通ったから使用したということです。

しかし、十三代や十五代よりも十四代の響き、語呂がいいのは事実であり、この奇跡的、偶然の産物がしっくりと日本酒に当てはまったのも十四代の知名度がここまで広がった理由でもあるようです。

また、十四代には思わず手に取ってしまいたくなるような工夫がしてあるようです。

それが箔押しの輝く文字です。

酒屋さんは酒が傷まないよう、基本的に酒瓶を冷暗所で保管、陳列するようです。そのため、ラベルが見えづらくなったり、ほかの商品との区別がわかりにくかったりします。

そのようなときに、十四代の光るラベルがほかの日本酒を出し抜き、視覚に「買ってくれ!」と訴えかけてくる。それでいて品があり、主張が強すぎないデザインとなっている。

これが人気の理由になっているんだとか。

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そう言われれば、十四代って輝いてるなぁ…。

「十四代 龍月」も「十四代 双虹」も銘柄を区別するために一番主張しなければならないのは「龍月」「双虹」であるはずなんですが、どちらもその右肩にある「十四代」の文字だけが光っており、「龍月」「双虹」は墨で書かれているのみとなっています。

それだけ「十四代」へのこだわり、強いブランディングが十四代にはあるようです。

一度画面から離れて、上の画像を見てみてください!

ほら、十四代の文字だけ光ってるでしょ?

画像参照元:銘酒誕生物語スペシャル

造られた幻?十四代は有名無実?

ホームページや自社サイトを作らず情報を拡散しない、これまでの日本酒にはなかったような斬新なネーミングセンス、そして光る文字。

上記のように十四代は様々なブランディングによって、現在の知名度を獲得していますが、

反面、ブランディングや戦略だけで質が伴っていないんじゃないか幻は幻でも造られた幻なんじゃないか、という声も聞かれます。

現在、市場には数え切れないほどの商品が出回っており、日本酒だけでもおよそ2万種類の銘柄があるようです。その中から自分に合ったお酒、好みの日本酒に出会うのはとても難しいことであり、そのような状況から口コミサイトやレビューのついた商品紹介に消費者が頼るようになってきました。

この状況が悪いというわけではないのですが、必ずしも正しい情報が出回るわけではなく、安易にその評価、流行に流されやすくなっているというのは事実です。

そのような状況に乗っかって、十四代は戦略、ブランディングのみで勝ち上がり、さらに生産量を少なくすることで質を上回る需要を作り上げた。だからこそ、質を伴っていないのにとんでもない高価格で取引されている、という見解を述べている方も多数いらっしゃいます。

味覚というのは難しいもので、高いから、希少なものだから、誰かが美味しいと認めたらからという理由で、万人がその美味しさを認めるものではありません。

現に私はキャビアを美味しいと思ったことは一度もありませんし、1杯ワンコインで食べられる福岡のとんこつラーメンが大好きだったりします。

しかしながら、一過性の流行りに乗っかっただけの質の悪い商品は、それだけ廃りも早く、どんなにブランディング戦略を立てても消費者をごまかすことはできません

その点、高木酒造は1615年創業、約400年の歴史を持つ老舗企業です。

企業としてのブランディング戦略だけでは生き延びることのできない時間を経験し、勝ち抜いてきた企業です。

十四代ブレークのきっかけは平成初期の日本酒辛口ブームに逆行した「フルーティな味」を売りにしたことにありますが、現在では果実のような甘みのある日本酒もたくさんあります。そんな日本酒戦国時代を乗り切った、いや、その最高峰に位置する十四代は質に基づく価値も高いといえるのではないでしょうか。

私はこのような議論や賛否両論があることも見越して戦略を打っているのではないかと考えています。

幻の酒を丸裸に!定価で手に入れる方法も?

幻、手に入らないと言われている十四代の美味さの秘訣を商品毎にみていきましょう。

十四代 純米大吟醸 龍泉 (参考価格:720ml/16,000円)

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十四代の中でも最高ランクの日本酒なのがこちらの龍泉。

洗練された真っ赤なデキャンタボトルは発売当初のものであるため、プレミアがついて値段も高くなっています。その他、通常のボトルに入ったものも人気のため各所で売り切れが出ています。

高木酒造のつくった酒米「龍の落し子」を35%まで精米した大吟醸酒で、当時の日本酒辛口ブームを覆したフルーティな甘さ、冷酒から熱燗までどんな温度でも楽しめるのが特徴。

日本酒好き、日本酒マニアとしてはぜひ飲んでおきたい一本です。

画像参照元:ぶっとび/ウェブリブログ

十四代 純米大吟醸 龍月(参考価格:1800ml/10,000円)

5こちらも十四代が誇る最高級酒のひとつ。

2009年までは「愛山」、同年11月出荷分より「山田錦」を酒米として使っています。

品質を安定させるために「斗瓶囲い」、つまり、一斗缶ほどの大きなガラス瓶の中で貯蔵をしているという証、「七垂二十貫」の文字がラベルに刻まれています。

フルーツのような甘味がありつつもキレのある味わいは、龍月ならでは。日本酒好きは、ぜひ「愛山」と「山田錦」の味の違いをテイスティングしてみてほしいものです。

画像参照元:thesakeshop

十四代 大吟醸 双虹(参考価格:1800ml/10,000円)

6龍月と同じ大吟醸であり、同じ値段である双虹。

よくどちらの方が美味しいかという飲み比べが行われるように、十四代の中でも3本の指に入る最高級品

空き箱だけでも高値が付くほど、ファンの多い日本酒です。メロンのような香ばしくもほのかに香る甘味が、口の中に爽やかな虹を咲かせます

常温から冷酒で山田錦35%精米の味を堪能あれ。

画像参照元:JOY LAB

純米大吟醸 十四代 播州愛山 (参考価格:720ml/4,200円)

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こちらも龍月と同じく純米大吟醸となっており、酒名にもなっているように酒米「愛山」を40%精米で仕上げています。

愛山は山田錦と雄米を交配して造られた酒米で、上記のように2009年9月までは龍月の酒米としても使用されていました。5度から10度くらいの冷酒で飲むのがおすすめです。

画像参照元:板前和食 銀座 日月火

大吟醸 十四代 播州山田錦 (参考価格:720ml/4,200円)

8双虹と同じく山田錦を35%精米した大吟醸酒。

同じ酒米、同じ精米歩合を用いても双虹とは全く異なる味を実現するのが高木酒造の手腕。

「十四代」初心者の方はこちらの日本酒から味わうのもいいでしょう。

5度前後の冷酒が播州山田錦を一番おいしく味わえます。

 

画像参照元:buyee

十四代 純米大吟醸 龍の落とし子(参考価格:1,800ml/9,000円)

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龍の落し子は高木酒造が18年の歳月を費やしてつくった酒米で、山田錦と金紋錦を交配してつくった「山酒4号」と、とたかね錦の突然変異で生まれた「美山錦」を交配させたものです。

このように研究に研究を重ねて生み出された龍の落し子を使った純米大吟醸酒。

ラベルには大吟醸としか書いてありませんが、米と米麹、水だけを使って造った正真正銘の純米大吟醸酒となっています。

画像参照元:味山海日記

十四代 純米大吟醸 酒未来 (参考価格:720ml/3,860円)

10上記の酒米「龍の落とし子」の父株「山酒4号」と母株「美山錦」を逆に使用して交配させた酒米「酒未来」。

この酒未来という酒米を使って作ったのがこちらの日本酒です。

高木酒造の酒米への強い思いが伺える一本ですね。

口当たりはまさにまろやかで、喉に絡みつくようにゆっくりと落ちていく、飲みごたえのある十四代です。

 

画像参照元:はせがわ酒店

その他十四代には、

純米吟醸で

  • 中取り播州愛山
  • 中取り播州山田錦
  • 龍の落とし子生詰
  • 双三八反錦

など9つ、

特別本醸造で

  • 本丸角新生酒
  • 本丸

の2種など、様々な方に楽しんでいただけるよう、ラインナップが充実しています。

なかなか手に入らないもの、定価では入手しにくいもの(上記の参考価格は定価となっています)などがありますので、まずは買えるものから、味わってみたいものから飲んでみましょう。 

定価で手に入れるには、この方法しかない!

上記で十四代のラインナップを紹介してきましたが、なかなか定価で手に入れるのは難しい状況となっています。

理由としては、

これだけ人気にも関わらず生産量が少ないためであり、市場価値が高まっているからです。

市場価値が上がっていても定価は上記のとおり、普通のお酒と変わらない値段設定のようです。では、どうやって、この「定価」で十四代を手に入れることができるのでしょうか。

  • 提携している酒屋に足を運ぶ

    通常、酒造には懇意にしている酒屋があるものです。懇意にしている酒屋には直接お酒を卸すため、良心的な酒屋であれば定価で買うことができます。

    酒造から直接卸すため、安定した本数の日本酒を置いているところが多く、十四代も運がよければ買うことができます。 ただし、このような酒屋は倍率が高く、安定した数の日本酒が供給されてもすぐに売り切れることが考えられます。

    あらかじめお目当ての日本酒の出荷時期を把握しておき、発売と同時に酒屋さんに足を運ぶのがおすすめです。

  • 抽選会に参加する

    上記のような酒屋では、適正価格で日本酒を楽しんでもらうために定期的に抽選会が行われていることがあります。この抽選会で当選すれば、十四代も適正価格で購入することができます。

    当選したらタダでもらえるのではなく、あくまでも適正価格で購入できる権利を獲得できるに過ぎないのでご注意を。

    それでも、市場価格の10%から20%で手に入れることができるというのは大きいですよね。

飲めば分かる!飲まねばわからない

以上が、高木酒造の造る幻の日本酒「十四代」です。

賛否両論、いろんな口コミ、レビューのあるお酒ですが、日本酒はランクや人気で図るものではなく、あくまで美味しいか、美味しくないかです。

その味は飲んだ人にしかわかりません

あなたに最も合う一本、それが十四代かもしれません。まずは飲んでみること、味わってみることから始めましょう。


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