純米酒好きは田酒を飲め!本州最北端から送る混じりっけなしの日本酒

純米酒好きは田酒を飲め!本州最北端から送る混じりっけなしの日本酒


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日本各地には1500を超える数の蔵があり、それぞれ各地の土地柄や環境に則り、そこに蔵としての想い、こだわりをかけ合わせて特別な日本酒が出来上がります。

日本酒ランキングや知名度の上位にくるお酒は、マーケティングや販売・PR方法の上手さで人々の記憶に残っているというものもありますが、やはりそのほとんどは味、技術、想い、そしてこだわりが他の日本酒と比較して抜きん出ている場合が多く見られます。

今回は、本州最北端、青森市に唯一酒蔵を構える西田酒造店こだわりの逸品「田酒」について、そのこだわりと美味さの秘訣、商品ラインナップについてみていきましょう。

日本酒好きにも、これから日本酒を飲み始めるという方にもおすすめしたい1本ですので、ぜひチェックしてみてください。

画像参照元:– densyu – >> 株式会社西田酒造店

「田」にかける思い。日本酒は田んぼから生まれる

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日本各地で造られているお酒にはどれもユニークな名前がついており、その日本酒に対するこだわりや蔵としての熱い想いが最も表れるところです。

田酒

これほどシンプルでかつ、強い思いを持つネーミングの日本酒は他にないんじゃないでしょうか。

日本酒は一般的に、米、米麹、水が原料となり、特に日本酒製造用の米である酒米の違いによって味や香り、風味が大きく異なってきます。

日本酒が田んぼから生まれる、日本酒作りは農業である、というとあまりイメージできませんが、実際に日本酒作りの最も重要な作業は米作りと言っても過言ではありません。

いや、西田酒造店の言葉を汲み取るならば

日本の田んぼ以外で生まれたものは日本酒には必要ない

とさえ言えるのです。

上記したように、日本酒は通常、米と米麹、水が原料となりますが、一部の日本酒はこれに醸造アルコールという添加物を入れて、風味や香り、アルコール度数などを調節しています。

純粋な米の味を楽しむことができる「純米酒」と特別な風味や香りを楽しむことができる醸造アルコール、どちらもそれぞれに良点があり、ランクの優劣もありません。

が、田酒はあえて純米酒であることにこだわり、田んぼで生まれたもの以外は使わない、米の旨みを最大限に味わうことのできる日本酒を作り続けています。

シンプルながら日本酒作りにかけた強い思い。それが西田酒造店が「田酒」に込めた想いとなって上質で芳醇な旨味のある日本酒製造へとつながっています。

画像参照元:H’sPhotorgaph>> 株式会社西田酒造店

「田」にかける思いで蘇らせた幻の酒米

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その土地にはその土地に適した酒作りがあると言いましたが、同様に、その土地にはその土地に適した酒米、いわゆる酒造好適米というものがあります。

しかし、これも現在になってようやく定着した考え方で、かつては日本全国どこの蔵でも、日本酒は神戸、灘で造られている最高級酒米「山田錦」を仕入れて作るものという考え方が定着しており、青森県の初代酒造好適米であった「古城錦」もこの流行りに流されて廃れていきました。

現在、田酒のラインなナップには「斗壜取」「山廃」「山田穂」などがありますが、どれも酒米には山田錦が使用されており、田酒の人気に火が付いたのも、これら山田錦の酒米を使った日本酒でした。

しかし、西田酒造店の「田」にかける思いはやはり強く、上記のような山田錦を使った日本酒が売れる中、かつて青森の酒造好適米であった「古城錦」の復活を望み、まだまだ酒米は灘の山田錦と言われていた1980年代半ば、地元の農家と共同して古城錦の栽培を始めました。

この西田酒造店の強い想いから約20年の年月を経た平成3年、ようやく古城錦の仕込みが開始され幻の酒米を使った日本酒「田酒 古城乃錦」は生まれました。

こちらは現在でも製造量が少なく地元向け商品とされていますが、西田酒造店がかけた情熱と日本酒製造にかける想いを味わってみたい方は、ぜひ「田酒 古城乃錦」を頂きたいところです。

また、古城錦の他にも、新しく青森県の奨励酒造好適米となった「華想い」は、最高級酒米と言われる山田錦に匹敵するほどの酒造好適米として開発され、この華想いを使用して造られた日本酒「純米大吟醸 百四拾 田酒」も人気の1本となっています。

画像参照元:楽天

純米酒を飲み尽くす!田酒のおすすめラインナップ

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現在田酒には、味わいや香りの異なる8本の銘柄を販売しています。

他の酒蔵のラインナップを見てみると、純米酒もあればそうでないお酒もあるというところがほとんどですが、先程も言いましたように、田酒ではこの8本全てが純米酒となっています。

これほどに純米酒こだわった田酒が美味しくないわけがありません。 ということで、そのラインナップの内おすすめのものをみていきましょう。

  • 「純米大吟醸 斗壜取り 田酒」1.8l/10,000円
    田酒の中でも最も質の良い最高級品がこちらの「純米大吟醸 斗壜取り」です。

    最高級品にふさわしくラベルも上質な和紙が使われており、純米酒の代名詞である米の芳醇であり、かつ艶のある香りが注いだ瞬間から鼻腔を優しく撫でます。

    精米歩合40%の山田錦を使用しており、純米酒でありながら淡麗な口当たりがスッキリと飲みやすい逸品となっています。

  • 「純米大吟醸 山廃 田酒」1.8l/8,190円
    こちらも「斗壜取り」と同じく精米歩合40%の山田錦を使用して造られた大吟醸酒です。

    光り輝く田酒の青い文字が特徴のラベルとなっており、斗壜取りとは異なる濃厚な味わいを楽しむことができます。これは山廃(山卸廃止酛)仕込み特有のアミノ酸多生成が理由であり、バニラのような芳醇な香りは田酒ならでは。

    他の酒よりも時間もかかり、途中で腐敗してしまう恐れがあるなどのリスクもあるため、杜氏のセンスや技術が問われます。

  • 「純米大吟醸 百四拾 田酒」:1.8l/5,048円
    大吟醸酒の中で唯一、酒米「華想い」を精米歩合40%で使用しているのがこちらの「百四拾 田酒」です。

    華想いは上の写真にある「花吹雪」と山田錦をかけ合わせて作った酒米で、山田錦に匹敵するほどの高級酒米で、ふくらみのあるまろやかな口当たりは、青森ならではの味を作り出しています。

  • 「純米大吟醸 田酒 古城乃錦」720ml/2,238円
    幻の酒米古城錦を使用した純米大吟醸酒「古城乃錦」は青森市内のみで限定販売されている日本酒で、7月限定で販売されます。

    上記したように西田酒造店の強い想いとこだわりが感じられる青森が生んだ青森のための味、それが古城乃錦です。フルーティな香りと上品な甘味、ふわっと口の中に広がって儚く消える後味でスッキリといただくことができます。

以上が本島最北端青森市の酒蔵、西田酒造店のこだわりの日本酒「田酒」についてでした。

日本全国には様々な思いを持った酒蔵、こだわりを込めた日本酒があります。ビールやワイン、カクテルなどお酒の種類がたくさんあり、日本酒は1980年代以降人気は下降気味になっていますが、この低迷を受けて各地の酒蔵が新しい形の日本酒を開発しています。

有名な日本酒だけがおいしいわけではなく、あくまで日本酒の好き嫌いは味覚に依存します。ぜひいろんなお酒を飲んで、あなただけの一本を見つけて下さい。

画像参照元:酒弁


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