佐賀が生んだ佐賀のための日本酒「鍋島」の快進撃がすごい!なぜ鍋島は評価が高い?

佐賀が生んだ佐賀のための日本酒「鍋島」の快進撃がすごい!なぜ鍋島は評価が高い?


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地元が地元のために造った日本酒、地酒。地酒にはそれぞれのストーリーがあり、それぞれの苦労、苦悩があります。

あなたは九州の酒を、佐賀の酒を飲んだことがありますか?

九州に行ったことがないという人は多いと思いますが、九州にはおいしいものがたくさんあるということを知っている人は少なくないんじゃないでしょうか。

九州一の繁華街、ラーメンや明太子、もつ鍋などが有名な福岡県

原爆ドームやグラバー園、ハウステンボスなどで賑わう長崎県

別府、湯布院、黒川など全国屈指の温泉が連なる大分県

……じゃあ、佐賀県は?

佐賀県には何があるの?

 

これまでこの質問に答えられる人は少なかったんじゃないでしょうか?しかしもう大丈夫!

今日からあなたの中には「佐賀=鍋島という美味しい日本酒がある」ということが刻まれることでしょう。

ということで、佐賀が生んだ日本が世界に誇る日本酒、鍋島について見ていきましょう!

画像参照元:佐賀の酒 鍋島|富久千代酒造

鍋島が出来上がるまでのストーリー

今でこそ日本酒ランキングにも上位に名を連ね、数々の賞を総なめにしてきた鍋島ですが、鍋島が現在のような評価の高い日本酒として認知されるようになるまでどのような苦難があったのでしょうか。

鍋島を製造している富久千代酒造は、大正末期に創業、佐賀県鹿島市浜町に蔵を構えて酒造りを始めました。

多良岳山から流れてくる綺麗で良質な水と米作りに適した肥沃な土壌は酒造りに適した土地であり、鍋島のルーツもこの環境にあります。

およそ90年の歴史を持つ富久千代酒造ですが、鍋島が生まれるきっかけとなったのは1987年、酒類免許の緩和によりスーパーやディスカウントストアにお酒が並ぶようになった時代のことです。

日本酒の取り扱いが簡単になったこと、その影響で安いだけが売りの日本酒が出回るようになったことにより、全国の酒屋さんが元気をなくしていたこの時期、富久千代酒造のある佐賀県でも例外なく酒屋さんが次々と倒産していきました。

 

酒造と酒屋。

それは切っても切り離せない深い関係でつながっています。いくら酒造がおいしいお酒を造っても、それを売る酒屋さんがなければ日本酒は売れない、また逆に、いくら酒屋さんに営業力があっても、おいしい酒がなければやっぱり日本酒は売れません

そこで、富久千代酒造は地元の若手小売店を集めては、夜な夜な日本酒造りについて語り合い、必要とあらば何時間もかけて成功されている酒造や酒屋さんに話を聞きにいくなど、酒蔵と酒屋さんが同じ目線で一つの酒を造るための会議を重ねたそうです。

 

同じ目線でのパートナーシップ

富久千代酒造のモットーであり鍋島の根底を支える理念。

そしてもう一つ

故郷に錦を飾る」という信念。

これも富久千代酒造の酒造りを語る上で欠かせない大事な考え方となっています。

 

まさに地元の酒造、酒屋さんが、地元のために作った日本酒が富久千代酒造にはあるのです。

そして来たる1997年、鍋島の前身である「富久千代 天」が完成します。

特別純米酒と特別本醸造で作られた「富久千代 天」は味も評判も良かったのですが、しかし、富久千代酒造はさらに地元のための仕掛けを考えます。

 

それが銘柄の一般公募です。

「富久千代 天」はあくまで市場調査のためにつけられた仮の名前で、デビューする際の銘柄は佐賀県に住む県民みんなで決める。そうすることによって「富久千代 天」が佐賀県のお酒になると考えたのです。

そして決まった名前が「鍋島」。江戸時代に佐賀藩を納めていた鍋島家にちなんで、という佐賀らしいネーミングを採用したのも「鍋島」が佐賀県を代表する日本酒であるという証明なんですね。

このような努力、信念を貫いた果てに現在の日本酒業界を代表する日本酒の一つ「鍋島」は生まれたのです。

鍋島が鍋島であるための4つの信念

鍋島が鍋島として売り出されてから今年で18年。

日本酒はその年の酒米の状態や気候によって味が変化しやすい飲み物ですが、このような状況下においても鍋島が鍋島であるためには鍋島であることの信念、モットーが大事になってきます。

パートナーシップ

鍋島が誕生することのきっかけとなった酒造と酒屋さんとの連携、パートナーシップ

酒造の思いだけでは日本酒はうまく回らない、酒屋さんの思いだけではおいしい日本酒は生まれないことをお互いに理解し、同じベクトルで日本酒を造り続ける。

そうすることによって佐賀県らしい、鍋島らしい日本酒を消費者に届けることができると考えています。

人と人のつながり

人はひとりでは生きていけないということをしっかりと頭に置き、日本酒を造ることのできる喜び、そして求めてくれる消費者への感謝の気持ちを忘れないということ。

その縁を意識することで鍋島らしい日本酒をつくり続けることができると考えています。

応援団づくり

富久千代酒造では、一人でも多くの方に鍋島を味わってもらう、楽しんでもらうために、グリーンツーリズムを推進しています。

酒造りの第一歩である米作りから始め、実際に酒の仕込まで一年を通して酒造りを、また鍋島を作っている佐賀という土地、そこでの暮らしを体験してもらうことによって、鍋島の応援団になってもらうための仕組みを作っています。

かならず成功させるという思い

鍋島が現在のような人気の日本酒になるまでにはいろいろな方からのアドバイスや縁があり、その感謝を形にするために、そして将来の酒造りのを担う若い人へのヒントとなるように、常に成功させるという強い思いを持って酒造りを行っています。

地酒から全国を代表する日本酒へ!鍋島の受賞歴がすごい

地元の酒造・地元の酒屋さんが、地元のために作った地酒「鍋島」ですが、今や全国の日本酒好きのためのお酒「鍋島」になっています。

鍋島が受賞している賞をラインナップと一緒に確認していきましょう。

鍋島 大吟醸

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鍋島の中の鍋島、キングオブ鍋島がこちらの「鍋島 大吟醸」です。

山田錦を35%まで磨き上げた贅沢な一本は、メロンような濃厚でフルーティな香り、口いっぱいに広がる旨みを楽しむことができます。

上品かつ洗練された甘味は甘すぎず、口から喉へ、喉から体全体へ、これは人間をダメにするなぁ(いい意味で)と思いながら、私はその優しい誘惑に夜な夜な体をとろけさせているわけです。

受賞歴

  • インターナショナル・ワイン・チャレンジ
    2011年:吟醸酒 大吟醸酒の部 金賞 トロフィー賞
    2014年:吟醸酒 大吟醸酒の部 銀賞
    2015年:吟醸酒 大吟醸酒の部 銅賞 
  • 全国新酒鑑評会
    2004年:入賞
    2005年~2011年:金賞
  • 福岡国税局酒類鑑評会
    2003、2005、2008年:吟醸酒の部 優秀賞
    2007、2009~2015年:吟醸酒の部 金賞
  • 全米日本酒鑑評会
    2007年:金賞
    2008年、2010年:銀賞

鍋島 純米吟醸山田錦

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黒地に紫の鍋島が光る妖艶なラベルが特徴の純米吟醸山田錦。

山田錦のメロンのような香りは残しつつも純米酒特有の米の芳醇な風味が特徴の日本酒です。

この値段でこのクオリティはすごい!お財布に優しい!

ということで、重宝している一本です。

受賞歴

  • インターナショナル・ワイン・チャレンジ
    2015年:純米吟醸酒 純米大吟醸酒の部 銅賞
  • 全米日本酒鑑評会
    2012年:銀賞 2013年:銀賞 2015年:金賞

鍋島 純米吟醸 雄町

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岡山県産の酒造好適米である雄町をふんだんに使った純米吟醸酒。

鍋島に命を灯す大胆なレッドラベルに反して、とても上品でありリッチであり、そして濃厚、ジューシーという言葉がよく似合う味わいです。

山田錦との飲み比べをするとさらに鍋島のこだわりを感じることができますが、私にはそんな贅沢はできません。

受賞歴

  • インターナショナル・ワイン・チャレンジ
    2015年:吟醸酒 大吟醸酒の部 銅賞
  • 全米日本酒鑑評会
    2011年:金賞
    2015年:金
  • 雄町サミット鑑評会
    2009、2010、2012、2013、2015年:優秀賞

画像参照元:佐賀の酒 鍋島|富久千代酒造

商品ラインナップ

最後に気になる鍋島の商品ラインナップをご紹介。

九州のお酒って本当に飲む機会があまりないと思いますので、気になった時がタイミング!だまされたと思って飲んでみてください。

鍋島 純米大吟醸 山田錦35%

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酒米のキングオブキング、もっとも評価が高く美味しいと言われている山田錦、

しかも!その中でももっとも質のいい山田錦を作っている兵庫県の特A地区と呼ばれる地域で栽培された山田錦を、

なんと!35%まで磨き上げて造ったのがこの「純米大吟醸 山田錦35%」です。

世界一の日本酒に認定されたその輝かしい栄光を受けて金色に光る鍋島の文字はチャンピオンにふさわしいたたずまい、どこの酒屋でも限定数本しか扱えないほど貴重な日本酒です。

その味はというと、、、

もうねぇ、言葉なんていらないですよ!

私が風味がだの、香りがだの言ってもこの味を表現することはできませんよ、悔しいですが。

とりあえず飲んでみてください。

感じてみてください。

私ももう一度味わいたいんです!!…いや切実に。

画像参照元:大和屋酒舗

鍋島 純米大吟醸 山田錦45%

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35%精米には劣るものの、それでも45%あれば十分に山田錦のその王者の貫録を味わうことができます。

もちろん山田錦のうまみを上手に調理する鍋島が素晴らしいのですが、この上なく上品で、どこなく

「鍋島ってちょっとおっさん好みのネーミングだなぁ…」

と思っていた私の愚かな固定観念を「純米大吟醸 山田錦45%」は一気に覆してしまうほど洗練された味わいでした。

 口当たりがものすごく柔らかいんですが、だからと言って薄味なわけではない

まさに高貴な味と言っていいでしょうか、こちらもしっかりと着飾って迎え入れたい日本酒です。

画像参照元:地酒のフルマツ

鍋島 純米大吟醸 愛山

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鍋島は本当にいろんな種類の酒米を使うのがうまくて、それぞれの酒米の特徴をいかんなく発揮する日本酒を造っています。

純米大吟醸 愛山」は、その名の通り愛山をふんだんに使用しその特徴である濃厚な米のうまみ、甘みが前面に押し出された一本です。

山田錦や雄町などの孫にあたる愛山、それでいてそのどちらとも違う旨みをぜひ飲み比べしていただきたいところ。ピンクのラベルがキュート!

画像参照元:幻の無銘酒たち

純米大吟醸 鍋島米

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日本酒の楽しみ方の一つに、「地の物を味わえる」というものがあります。いわば、ご当地グルメですね。

日本酒は良くも悪くもその土地の環境、土地柄、風土、そしてそこに住む人々の慣習が強く影響して生まれます。

山田錦も雄町も愛山も、確かに美味い。

でも、それは本物の鍋島、本物の佐賀の味ではない気がするんでよね(佐賀の味がどんな味なのかは知らないんだけどね)。

その答えがこの「鍋島米」を飲んだ時に浮かんだような、何かしっくりこない鍋島に対するモヤモヤが晴れたような気がしました。

他の酒の方が美味しいと感じる人もいると思いますし、鍋島自身どの酒にも同等量の想いやこだわりをかけていると思います。が、ラベルに書いてあるストーリー、

幻の「鍋島米」でお酒を造りたい!
消費者と造り手が一つになって大切に育てたお酒!

という想いを感じると、やはりこの鍋島米がもっとも鍋島らしく、鍋島の想いを全面に打ち出した日本酒なんじゃなかろうかと感じてしまいます。

私が鍋島の人間なら、他を差し置いても、ぜひこのお酒をまずは飲んでみてください!と言うでしょうね!

同じく鍋島米を使った「本丸純米大吟醸 鍋島米」もおすすめです!

画像参照元:DICEを転がせ

その他

  • 大吟醸酒
    純米大吟醸 山田穂
    純米大吟醸 短稈渡船
    純米大吟醸 きたしずく

鍋島清酒 肥州 と、総勢25種類の鍋島を製造しています。

大吟醸酒や吟醸酒などは人気が高いため、なかなか手に入らないことが考えられますまた一部商品は期間限定商品となっていますので、早めにチェックしておくことをおすすめします。

 

以上、佐賀県が全国に誇る鍋島についてでした。

日本酒好きもそうでない人も、一度は飲んでおきたい一本です。

これからも鍋島は更なる発展を遂げていくようなので、今後にも期待したいですね。


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