歴史や文化に根ざした酒造り。浦霞が魅せる吟醸の素晴らしさと生活に寄り添う日本酒造り!

歴史や文化に根ざした酒造り。浦霞が魅せる吟醸の素晴らしさと生活に寄り添う日本酒造り!


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日本酒を造る際に最も需要な原材料となるもの、それが米です。米が美味しくなければ、どんなに職人の技術が高くても、どんなに美味しい水を使っても、美味しい日本酒はできません。つまり、美味しいお米を使った日本酒は美味しくなる可能性を秘めており、そして、そんな美味しいお米を作ることのできる地域の日本酒は得てして美味しい。

日本には米どころと呼ばれる地域がいくつかありますが、その中でも全国屈指の米どころとして名高い宮城県。ササニシキひとめぼれなどの人気の高いお米を多数輩出している地域ですが、今回ご紹介する「浦霞」を作っている株式会社佐浦は宮城県塩竈市に蔵を構えておよそ300年になります。

美味しい日本酒を造ることのできる可能性を秘めた土地、そこで生まれた浦霞とは一体どのような味わいなのでしょうか。早速チェックしてみましょう。

画像参照元:浦霞醸造元 株式会社 佐浦

文化と歴史は美味い酒を造るエッセンス

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「浦霞」を造っている株式会社佐浦が蔵を構える塩竈市。ここは1000年以上の歴史を持つ土地で、かつては京都に住む貴族たちの憧れの地だったと言われるほど美しい土地だったそうです。

その美しさを愛でる詩がたくさん読まれた重要文化財である鹽竈(しおがま)神社は今でも春になると満開の桜が咲き誇り、人々の心を虜にしていますが、「浦霞」はこの鹽竈神社の御神酒(おみき=神に捧げるお酒)として酒造りを行っていたという歴史を持ち、それが「浦霞」のルーツになっています。 そんな歴史を有する浦霞ですが、このお酒が世に広まるきっかけの背景には日本文化と時代の移り変わりが関係しています。

戦前から戦後まもなくにかけて、日本は食糧難にありました。少しでも良いもの、美味しいものを食べたいという欲求から、日本酒の味もはっきりとした甘めで濃い味付けのものが人気でした。

しかしながら、昭和40年代、1960年以降になると贅沢の意味が変わり、繊細な味の違いをきき分けられること、濃い甘さよりも上質な風味と香りが好まれるようになり、そこに「浦霞」の念願であった「美味い吟醸酒を広く一般の人が飲めるようにリーズナブルな価格で販売したい」という思い、そして「浦霞」の淡麗でキリッと引き締まった味わいが相重なって、吟醸酒の火付け役として徐々に全国へと広がっていくきっかけとなったのです。

画像参照元:塩竈市観光物産協会

地酒ブームの第一人者?浦霞の販売方法が時代を先取りしていた

本当に美味しいものを追求し続けるこだわりと、時代の流れを読んで徐々に販路を拡大していく「浦霞」ですが、他に比べて秀でていたのは味や時代感を掴む能力だけでなく、販売方法もその一つでした。

まず、それまで主流であった一升瓶で売るというのをやめ、720ml(4合)瓶を使用することにしました。吟醸酒は常温で保管すると味が変質することがあるため、家庭用の冷蔵庫にも保管しやすいようにとのことの配慮から4合瓶を採用しましたが、贈り物にもちょうど良く、持ちやすい(注ぎやすい)、そして化粧箱に入れたときの見栄えもいいということもあり徐々に人気が出てきます。

さらに、テレビCMで大々的に広告を打つことをやめ、「一度飲んだ人がファンになるお酒」を目指し、一本ずつ丁寧に売り込みをする、ちょうど今ブームである地酒と同じような売り出し方を始めたことにより、噂が噂を呼んで一年目の売上が2,000本だったのに対し、5年後には20,000本と売上を10倍にまで増やしたのです。

このように、味やこだわりはさることながら、時代にあった、消費者にあった販売方法を採用したのも、日本酒のことを日本文化のことを知り尽くしている「浦霞」ならではだったのではないでしょうか。

浦霞のラインナップと受賞歴

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このように、製造から販売まで日本酒造りに関する嗅覚と腕、そしてこだわりを持った株式会社佐浦の造る「浦霞」は数々の賞を受賞しているほど、人気も実力も高い日本酒です。佐浦の日本酒造りがわかったところで、気になる商品ラインナップをみていきましょう。

純米吟醸 浦霞禅

3浦霞の中の浦霞、佐浦がこだわり抜いた吟醸酒、その吟醸酒を時代の移り変わりの中で純米酒へと進化させたのがこちらの「純米吟醸 浦霞禅」です。ほのかな吟醸香にキレのある口当たり、すっきりと大人の旨みが口の中を彩ります。

酒造好適米の中でも最上級の山田錦の人気が彷彿し、地方に山田錦が出荷されたかった時代に、米どころ宮城県で作られた酒米「トヨニシキ」を使用して造った、これぞ宮城の味というお酒で、2014、2015年の日本酒歓評会吟醸酒部門で銀賞を受賞しているなど評価も高くなっています。

京都の禅画家が描いた布袋さんの柔らかい表情がこのお酒のすべてを物語っているようです。

山田錦純米大吟醸 浦霞

4山田錦が地方に入ってこないという状況下で、宮城県は長らく自分たちで酒米を作っていたことにより、いざ山田錦が欲しいといっても手に入れることができなくなっていました。

そこで動いたのが佐浦。山田錦の産地である兵庫県まで通い、農協を通じてようやく宮城県にも山田錦が入ってくるようになりました。 そんな山田錦で造った浦霞の中でも最上級の日本酒がこちらの「山田錦純米大吟醸 浦霞」です。

米の旨みが口の中いっぱいに広がりながら、バナナのような、リンゴのようなフルーティな香りが鼻腔をくすぐります。甘味を感じつつも、あとに残るのはドライな旨みであるためしつこくなく、料理と一緒に飲んでもお互いの良さをひきたてることでしょう。

  • IWC 2016 SAKE部門純米大吟醸酒の部 銅メダル
  • 2016年春季全国酒類コンクール純米吟醸・純米大吟醸部門 第1位特賞
  • 純米酒大賞2015純米大吟醸酒部門 金賞
  • 2015年秋季全国酒類コンクール純米吟醸・純米大吟醸部門 第2位

など

特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞

5山田錦に引けをとらないような酒米を作ろうということで研究に研究を重ねて作られた酒米「トヨニシキ」。宮城県が生んだ酒造好適米として人気の高い日本酒にも使用されていますが、こちらの「特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞」には、なんと酒米ではない「ササニシキ」が使用されています。

ササニシキといえば、あきたこまちやコシヒカリと同じように一般的にご飯として食べられているお米であり、このようなお米は酒米として作られていないため、通常は日本酒造りには向きません。

しかしながら、香りもよく日本一のお米というふれこみであるササニシキを使った日本酒をどうしても作りたいという思いからこの一本はできました。 他では味わうことのできない、一般のお米を使った日本酒をぜひご賞味あれ。

  • 第17回宮城県清酒鑑評会県産米純米酒の部 宮城県古川農業試験場長賞
  • 第17回宮城県清酒鑑評会県産米純米酒の部 サポーターズ・セレクション銀賞
  • スローフードジャパン燗酒コンテスト2011 金賞

原酒 浦霞

7浦霞は地酒ブームが始まる前から地酒として日本酒を販売してきましたが、現在でも宮城県内でしか買えない、宮城県内限定商品も販売しており、その中で最もポピュラーなものがこちらの「原酒 浦霞」です。

IWC2015 SAKE部門本醸造酒の部で銀メダルをとっているなど、本醸造の中でも人気の高い日本酒で、オンザロックにしてもおいしくいただけます。 原酒なのに嫌なアルコール感がなく、冷酒やひやで飲むとさらにおいしく感じるので、温かい料理との愛称も抜群、普段飲み用の日本酒としては最高級の日本酒となっています。

昔ながらの「貧乏徳利」に入った「原酒徳利 浦霞」もそのフォルムから人気の高い商品となっています。

画像参照元:浦霞醸造元 株式会社 佐浦

現在、浦霞は

  • 本醸造:3種
  • 純米酒:7種
  • 吟醸酒:1種
  • 純米吟醸酒:1種
  • 大吟醸酒:4種
  • 純米大吟醸酒:3種

に加えて、

  • 宮城県内限定商品:6種
  • 季節限定商品:10種

さらに、

  • リキュール:3種
  • 焼酎:1種

というラインナップで商品展開を行っています。「浦霞」には宮城県でしか味わうことのできない、宮城のための味、また、すばらしい吟醸を日本全国の人に気軽に味わってもらいたいという思いから生まれた格別な吟醸があります。ぜひ一度ご賞味あれ!


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