福岡が生んだ福岡らしい日本酒「庭のうぐいす」。飲んでみたい!と思わせる魅力とはなにか?

福岡が生んだ福岡らしい日本酒「庭のうぐいす」。飲んでみたい!と思わせる魅力とはなにか?


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アルコールの入った飲料は、どれもその土地土地の環境を反映し、その土地だからこそ採れる原料と造り方で育ちます。例えばワイン。ワインは広大な土地を所有している北海道、そして果物の栽培に適している山梨県が主な生産地となっています。

また、その土地で産業が起こる際には歴史的な背景が絡むこともあり、明治や大正にかけて国の政策として奨励された場合や伝達ルートによるものなどもあります。例えば焼酎は中国から沖縄や長崎に入ってきたことから日本中に広がったと言われており、そのために焼酎と言えば九州であるという認識があるようです。

しかしながら、九州でも焼酎文化のあるところは熊本よりも南、鹿児島や沖縄が主流で、福岡県や佐賀県などはむしろ全国に誇れるほど、上質な日本酒を作っています。

今回は以前ご紹介した佐賀県の鍋島に続き、九州でも、いや全国でも人気の日本酒「庭のうぐいす」についてご紹介したいと思います。 なぜ福岡の日本酒がおいしいのか、なぜ庭のうぐいすがおいしいのか、その秘密について徹底的に掘り下げていきます。九州は焼酎じゃないの?と思っていた方、必見です。

画像参照元:庭のうぐいす|山口酒造場

福岡県の日本酒がおいしい理由とは?

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「庭のうぐいす」を造っている山口酒造は福岡県久留米市で商いを始めたのがおよそ300年前、そして酒造を構えてお酒を造り始めたのが約180年前となります。山口酒造はこの久留米という土地に対して「恵まれた自然環境」と表現していますが、どのように恵まれているのでしょうか。

先程も言いましたように、日本酒造りには原料となる米と水が欠かせませんが、まず、なんと言ってもこの久留米という土地流れている、日本三大河川の一つである筑後川があることがこの米作り、そして豊富な水の源になっていると言えるでしょう。

そしてこの筑後川の流れに沿うように広がる筑紫平野は、きゅうりや白菜、人参などの様々な野菜が栽培されるなどの肥えた土壌を有しており、もちろん米の栽培も盛んに行われてきました。

そんな恵まれた土地で山口酒造が最高級酒米と名高い「山田錦」を作り始めたのが1986年。

今でこそ全国いろんな土地土地で酒造による酒米作りが行われていますが、当時はまだ酒米を作っている農家に任せっきりであったり、栽培の盛んな地域から買い付けるというところが多かった中、本当に美味しい日本酒を、自分たちが造りたい日本酒を造りあげるために山口酒造では酒米の自家栽培を始めました。

このような試行錯誤の結果、現在でも上質な山田錦を作り続けることができているんですね。

画像参照元:心の時空

180年で培われた職人の技術が根付いている

日本酒造りがその土地に起こるためには、日本酒造りに適した環境があることが第一ですが、その文化が廃れずに続くためには、やはり酒造のたゆまぬ努力と職人の技術が必要不可欠です。

その日の気温や湿度の微妙な変化を培われた経験で感じ取り、米が粘っこくならないように米の蒸し方を変えるのは当たり前、ほんの少しの猶予も許さないほど無駄のない動きで、それでいて夜が明けるまでつきっきりで麹の変化を見守る。

まさに職人と呼ばれる人間にしかできない技がここにはあります。

しかし、災害の多い九州地方、特に台風の通り道として大きな被害を受けやすい福岡に蔵を構える山口酒造は、平成3年の大規模な台風により大きな被害を受け、一時は撤退しようとも考えていたそうな。

それでも福岡県久留米市という場所にこだわりを持ち、酒造の規模を小さくしてまでもこの場所で酒を作り続けたいという思いが、現在まで続く「庭のうぐいす」のこだわりの日本酒造りとして色濃く反映されているようです。

庭のうぐいすのラインナップ

決して大量生産するわけでもなく、上質な日本酒を粛々と造り上げながら、それでいて海外にも積極的に発信を続けている庭のうぐいすですが、どのような商品展開となっているのでしょうか。味の違い、香りの違い、そして庭のうぐいすの人気の秘訣の一つでもあるラベルデザインについても見ていくことにしましょう。

純米吟醸(紫):特別純米(緑) 

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これまでに庭のうぐいすを飲んだことがない方普段飲み用の日本酒を探しているという方にオススメなのが、こちらの「庭のうぐいす 純米吟醸」と「庭のうぐいす 特別純米」です。それぞれ紫と緑のうぐいすが描かれたシンプルなラベルデザインは、11代目社長の山口哲生さんがデザインしたものだそうで、そのこだわり、庭のうぐいすに対する愛情が垣間見えます。

原料米には山田錦と台風による大きなダメージを受けたあとに作り始めたという酒米「夢一献」とをかけ合わせており、どちらも食中酒として料理の味を引き立たせるよう、味も香りもほんのりと淡く、シャープな口当たりとなっています。 ついついおかわりしたくなる、ついつい料理がすすんでしまう、軽い飲み口ながらくせになる、そんな味わいが特徴の日本酒となっています。

画像参照元:庭のうぐいす|山口酒造場

ぬるはだ 純米吟醸

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基本的に吟醸や大吟醸などの質のいいお酒は、燗つけすると風味やアルコール分が飛んでしまい、日本酒本来の味わいを感じることができなくなってしまいます。

しかしながら、この「ぬるはだ 純米吟醸」は燗つけして美味しく味わうための日本酒であり、温めることによって本来の旨み、甘味を引き出すことのできる日本酒となっています。 特に和食との相性が抜群によく、ネーミング通り熱っしすぎず人肌くらいぬるい温度が最も味に広がりを与えます。

熱燗好きの方は一度お試しいただきたい一本です。

画像参照元:庭のうぐいす|山口酒造場

からくち 鶯辛(おうから)

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庭のうぐいすとして販売している日本酒はどれも日本酒度+5%弱と強い辛口のものはありませんが、辛口日本酒ファンの方も多いということで、そのような方にはこちらの「庭のうぐいす からくち 鶯辛」がおすすめです。

こちらは日本酒+15度と日本酒全体でみても辛口タイプとなっており、キレがありつつも庭のうぐいすの代名詞でもある優しさ、淡さを感じることができます。

さらに辛さを引き立たせたい方は熱燗でもお楽しみいただけます。

画像参照元:庭のうぐいす|山口酒造場

だるまラベル 特別純米酒

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日本酒は大きく分けると新酒と古酒に二分できますが、新酒、古酒それぞれに違った良さがあります。

こちらのだるまラベルは1、2年じっくりと寝かせて造られた熟成酒であり、口の中いっぱいに膨らむ米の芳醇な風味を楽しむことができます。庭のうぐいすが腕によりをかけて栽培した夢一献を掛け米はもちろんのこと、酒母、麹にも使った庭のうぐいすらしさが詰まった一本となっています。

画像参照元:庭のうぐいす|山口酒造場

 

スパークリング

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日本酒を始めるのには最適!女性にも人気のスパークリング日本酒おすすめ7選』でもご紹介しましたが、女性や若者に人気があるのがこちらのスパークリング日本酒です。

瓶内2次発酵によるキメの細かい炭酸を実現し、ブルーは日本酒度+6でドライでちょっぴり大人な味を、ピンクは日本酒度+3と少し甘めで華やかな味を演出しています。

画像参照元:庭のうぐいす|山口酒造場

純米大吟醸 くろうぐ

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シックで高級感のある黒いうぐいす、略してくろうぐのデザインされた純米大吟醸はまさに庭のうぐいすの中でも最高級、最高峰の一本となっています。麹米に山田錦を、掛米に夢一献を、どちらも45%に磨き上げ、コメ本来の旨味だけを取り出した上質な味、上品な風味は、贈り物にも最適、特別な日に、特別な人と飲みたい一本です。庭のうぐいすの深みを知りたいというかたはぜひこちらをお飲みください。

画像参照元:庭のうぐいす|山口酒造場

特撰梅酒 うぐいすとまり 鶯とろ

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また、庭のうぐいすには日本酒だけでなく、ほかにも超人気のお酒があります。それがこちらの『特撰梅酒 うぐいすとまり 鶯とろ』です。2011年に行われた天満天神梅酒大会で優勝を飾るなど、日本一に輝いたこちらの梅酒は、画像を見ても分かるようにまさに濃厚!まさに梅!

梅のピューレが配合された鶯とろは、その名の通りとろっと舌の上に絡み付く甘味と酸味、そして贅沢に散りばめられた梅の果肉がほかの梅酒と一線を画す旨さを演出しています。いつもよりちょっとだけリッチな梅酒が飲みたいという方におすすめな梅酒です(とは言っても価格はめちゃくちゃ安いです)。

画像参照元:日本酒 津々浦々

以上、福岡県が生んだ最高峰の日本酒庭のうぐいすについてのまとめでした。日本酒と言えば新潟や兵庫など東より、寒い地域の方が美味しいだろうと考えている方も多くいらっしゃると思いますが、九州の日本酒も全国に誇れるほどの一級品となっています。ぜひ一度お試し下さい。


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