室町時代にタイムスリップ?剣菱が守る歴史的、伝統的な日本酒、その味とは?

室町時代にタイムスリップ?剣菱が守る歴史的、伝統的な日本酒、その味とは?


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日本酒はよく味の違いがわからない、たくさんの酒造があるがどれを飲んだらいいかわからないと言われることがあります。確かに日本酒はどれも米と水を原料としており、製造方法も蔵によって大きく変わることはありません。

それでもしっかりとその酒を理解し、造り手の思いやこだわりを感じることができれば、きっとあなただけの、あなたにとって特別な日本酒に出会うことができるでしょう。

日本酒の良さ、それを挙げ出せばきりがありませんが、今も昔も変わらないおいしさがあること、時代を超えて、歴史を超えて語り継がれる味わいがあること、それはまさしく日本酒の良さなんじゃないでしょうか。

この変わらない美味しさを追求して500年以上、そこにただならぬこだわりを持つ酒造があるのをみなさんはご存知でしょうか。

 

そう、それが剣菱酒造株式会社です。

500年前、そこは室町時代後期、現在も剣菱のシンボルマークとなっているおなじみのあの形とともにできたお酒、いったいどのような味がするのでしょうか。

その答えは現在販売されている剣菱を飲めばわかる? ということで、剣菱のこだわりの日本酒造りについてみていくことにしましょう。

画像参照元:剣菱酒造株式会社

変わらないということはどういうことか?

変わらない味、昔ながらの味という宣伝文句で売り出されている商品はたくさんありますが、変わらない味というものに一体どのような価値があるのでしょうか。

まず驚くべき事実として、日本酒造りが盛んになってきた江戸時代、このときすでに剣菱誕生からおよそ300年以上が経っており、江戸の人々でもこの日本酒の名前を知らなかったということです。

文献には名前が残っておらず、唯一残っていたのが現在も使われているあのマーク、そこからやがて人々が「剣菱」と呼ぶようになったという歴史があるようです。

 

また、江戸時代には震災や干ばつなど米が思うように取れなかったことによる米価の高沸、それにより酒造統制令が出され酒造りや酒の販売等が禁止され、日本酒そのものが絶滅危機に追いやられるほど消費量が減ります。

そのような中で剣菱が生き残れた理由としては、剣菱の酒造地が幕府の直轄領であり、それに加えて力のある近衛家の領地になったことでした。

このような当時の歴史背景をバックにほかの日本酒とは一線を画すほどの品質と販売ルートの確保、その結果、江戸時代には人口ひとりあたりの剣菱消費量、一升瓶40本という驚異的な数字を記録しました。

 

テレビドラマでも有名な8代将軍・徳川吉宗の御前酒としても選ばれるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの剣菱ですが、これもまた社会情勢や当主交代などにより急速に失態するなど一進一退をたどりながら今に受け継がれているのです。

このように、長い間一つのものが継承されていくということにはものすごい労力と、奇跡的な出来事が重なり合い、そのときそのときに関わっている人間の情熱とこだわりが重要となります。

剣菱が500年以上の歴史を持つことはそれだけ多くの人に深く愛されているという証でもあるのでしょう。

現在にも残る酒造り、今だからこそできる酒造り

500年以上続く剣菱には昔から伝わり現在でも使われている日本酒造りの道具があります。

例えば暖気樽(だきだる)。

暖気樽とは杉の木で出来た樽であり中に熱湯を入れて酵母の中につけることで、酒母の中の酵母を増やし活性化させるための道具となります。 現在ではタンクの大きさに合わせて樽を作るのはコストがかかるという理由で、酒母が入っているタンクの周りに熱湯を流して同じ作業を行っているところや、金属製ものを使って代用している酒造が増えています。

もちろん、そちらのほうが効率がよく簡単に日本酒を仕込むことができますが、暖気樽でしか成し得ない絶妙な熱加減、それによるお酒の糖化加減があり、昔ながらの剣菱を守るためにはこれしかないという理由で、熟練した職人がその技を光らせています。

 

そして今も昔も変わらないのが蔵人、つまり職人の技と日本酒にかけるこだわりです。

剣菱を造る際、毎年、各地方から様々な職人が集まってきますが、その職人たちは半年に渡って同じ釜のメシを食べ、同じ床に就寝し、日本酒に対する、いや剣菱に対する想いと互の信頼関係を育みます。

先程も紹介したように、剣菱ではほかの酒造では採用していない酒の造り方があり、その技術は剣菱でしか通用しないほど特殊なものです。

 

まさに、この剣菱ならではの酒造方法が剣菱が剣菱たる所以であり、毎年、集まる職人の顔ぶれが異なっていようとも毎年同じ品質の日本酒ができるというわけです。

とはいうものの、剣菱が昔ながらの造り方にこだわっているというわけではないといいます。

ただ一点こだわっているのは、昔から変わらず同じ味の酒ができるかどうか、その一点を追求したときに、昔のやり方を継続しなければ実現不可能なものは昔ながらの手法、道具を使い、現代の技術により補完できるものはどんどん新しいものを取り入れていく。

この昔ながらを守りつつも、先人たちがやってきたように、その時々の背景、社会情勢により造り方を変えることによっていつまでも時代の最先端を走り続けているのです。

室町、江戸を飲み尽くす!剣菱の商品紹介!

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変わらない味が売りの剣菱ですが、つまり剣菱を飲めば江戸時代の、しいては室町時代の味が楽しめるというわけですね。とはいっても剣菱も様々なラインナップがあります。

ということで、剣菱が現在販売している商品についてみていくことにしましょう。

画像参照元:剣菱酒造株式会社

剣菱

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剣菱の中でも最もポピュラーでありかつ日常酒としても楽しむことのできる日本酒が、こちらの茶瓶、白ラベル、そして黒の剣菱マークが入ったこちらの剣菱です。

兵庫県産の山田錦を70パーセント精米した本醸造酒であり、日本酒度+0.5%と剣菱の中では少々辛口ですが、一般的な日本酒に比べると比較的飲みやすい味となっています。

コクやキレ、味わいのバランスがよく、日本酒初心者でも飲みやすい日本酒であり、日本酒好きでも常に一本は手元に置いておきたい一本となっています。

画像参照元:剣菱酒造株式会社

黒松剣菱

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こちらの黒松剣菱も兵庫県産の山田錦を70%で精米した本醸造でですが、黒松の方が日本酒度0度と癖が少なく、しかしアルコール度数が16.5度と少々高くなっています。

見た目はほとんど変わりませんが、上部のラベルに黒松の文字が入っているのが特徴となっています。 黒松の味の特徴を表すならば端的に表すならば、まろやか、濃厚、コク

米本来の味、旨みをそのまま日本酒に溶け込ませたような豊潤な味であり、かつ幾重にも重なるような味の深みがあります。

画像参照元:剣菱酒造株式会社

極上黒松剣菱

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白の化粧箱に白の包みに入った緑のボトルの剣菱が極上黒松剣菱です。

肩書よりも味で勝負したいという思い、そして毎年酒米は異なる条件下で育つという理由から、ラベルには精米歩合を表示していません。一般的には山田錦70%の本醸造であり、精米歩合的には普通の黒松剣菱と変わらないと言われています。

しかしながら、その他の吟醸酒と同じくらい、いやそれ以上の飲み口と口当たり、まさに名前通りの極上の旨みを楽しむことができます。やや甘めでそれでいて甘すぎず、熟成された香りが口から鼻へ広がるのを感じることができます。

画像参照元:剣菱酒造株式会社

瑞穂黒松剣菱

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独特の形をした濃い緑いろの瓶はまさしく高級品の証。懐かしくもありながら、どこか洗練された新しさもある、そんな印象を受ける瑞穂黒松剣菱です。

2年以上熟成されたコクのある味わいと後味がいつまでも残らない潔の良いキレの良さが瑞穂黒松剣菱の特徴です。 剣菱が21年の時を経て発売した新商品は剣菱の歴史を語りながら、現代の最先端を走る酒造としての味わいが濃縮されています。

画像参照元:剣菱酒造株式会社

 

以上、室町から続く伝統的な酒造、剣菱酒造株式会社についてのまとめでした。日本全国いろんな背景、歴史を持った人本種はあると思いますが、剣菱ほどの歴史と、変わらない味を持った酒造はほかにないのではないでしょうか。剣菱を飲みながら、遠い遠い過去に思いをはせてみるのもまた一興ですね。


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