そのイベント本当に需要ある?自己満足で終わってない?


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突然ですが、あなたはこれから新しい何かをつくらなければならなくなりました。

さて、どんなものをつくりますか?

タイトル通りイベントでもいいし、製品でもいいです。

僕みたいにカフェや場所、起業して会社でもいいです。

なにをつくりますか?

そしてどうやってつくりますか?

 

  • 市場を調査して、その地域、その場所で需要がありそうなものをつくる。
  • 自分が欲しいもの、行きたいイベント、自分のスキルや感性をベースにつくる。

バランスはどうあれ、何かが生まれるときというのは、このどちらかのアプローチから事は始まります。

 

では、このアプローチ、どちらの方が成功すると思いますか?

 

地域おこし協力隊は、まさに、これまで地域になかった価値を創造することがお仕事なので、絶えずクリエイティブを行っていくと同時に、地域で興る新しいもの、イベントに多く触れます。

協力隊を始めて2年と9カ月、いろんな行事に関わってきましたが、僕の結論は、断然、後者。

需要ベースで作り上げていくイベントは、だいたい上手くいきません

こと、「地域のために!」なんてことをお題目に挙げて、需要を後から当てはめたようなイベントは、だいたい満足度が低い。

では、なぜこのようなことが起きるのか、ということを今回は書いていこうと思います。

 

素人の市場調査なんてあてにならない

地域には既にいろんなイベントがあって、さらに新しいイベントが年に2、3個ペースで生まれます。

そのほとんどに当てはまるのが、先ほども言ったように、あとから目的や意義をなんとなくつけるパターンです。

 

「このお祭りってなんのためにやってんの?」

「んー、まぁ、伝統だし。強いて言うなら子供たちのため?」

 

みたいな。

意義も目的もなく、ただ先人がやってきたから自分たちもやらなければいけない

やめられないから続けてて、実行委員は地域内の若い人、時間がある人に任せて、みんな極力関わらないでいい役割だけしぶしぶ引き受けて、「わたし去年やったから…」を免罪符にする、みたいな。

 

まずもって、こんなイベント、祭り、組織が、クソ面白くないのはわかりますよね。

 

まぁ、こんなのは勝手に自爆するんで論外として置いといて、真面目に「地域のため」「子供のために」という目的を持ってイベントを作ろうとしている人たちもいます。

  • 「こんなことやったら面白いんじゃないか!」
  • 「こんなことやったらためになるんじゃないか!」
  • 「こんなことが流行ってるから、これをやったら絶対盛り上がるぞ!」

町内会とか商工会とか商店街の有志が集まって議論をする。

そんな真面目な組織も中にはありますね。

 

ただ、やっぱりこれも成功する確率はかなり低いと思います。

 

素人が考える「人のため」なんてあてにならない

皆さんは僕が今、欲しいものって何かわかりますか?

僕と同い年、同じ世代の人たち(25~30歳くらいの人たち)が何を欲しいているかわかりますか?

高校生の間で、どんなことが流行ってるか知ってますか?

 

僕は今28です。

自分で言うのもなんですが、まだまだ若い部類に入っていると思っています。

若い人間の感覚もわかっているつもりでいました。

ですが、この前高校生と話してて、高校生の発した単語の意味がわからなかったんです。

流行っているゲームやアプリのこと、何も知らなかったんです。

 

そんな状態で、例えば僕が、彼ら、彼女らにプレゼントを贈ったとしましょう。

彼らが喜びそうなものを見繕って、好意を込めて贈ったとしましょう。

……どうなるか、なんて言わずもがなですよね。

こういう感覚とか、流行りとかって、なかなかネットじゃ検索できないんですよね。

高校生に対して授業をするというお話をいただいて、プレゼン資料を作ったんですね。

その中で、高校生が好きそうなアーティスト、歌手の話をしようと思って、高校生の中で流行っているアーティストに関して事前に下調べをしてたんですけど、見事に外しちゃいました。

 

これはひとえに社会が多様化してて、昔ほど単純ではなくなったことが原因です。

ブランドものを与えとけば女性は喜ぶ、とか、子供はゲームボーイが大好きだとか、夢はマイホームに住むことだとか、東京の人はみんなジャイアンツファンだとか、そんな単純な時代は終わったんです。

 

もちろん、イベント事業に長年関わって来た人や、Googleみたいにビッグデータを解析できる人なんかだったら、制度の高い予測は可能なんでしょうが、僕ら素人が需要を図って「誰かのために」なんてことを考えたってあてにならないんです。

 

その証拠に、僕がカフェを建てる前、多くの人が応援してくれました。

  • 絶対行くから!
  • まだ出来ないの?待ってるから頑張ってね!
  • この地域にカフェができたら、みんな行くやろ!

そこには確かに需要があったんです。

でも蓋を開けてみればどうでしょう。

現状、地域の人なんて全体の1割いるかいないかくらいです。

絶対行く!とか言って、まだ一度も来ていない人もたくさんいます!

そんなもんです。

市場調査とか考えたところで、ほとんどの人は建前で「行きます!」とか言っちゃうんだから!

行けたら行く!とか言っちゃうんだから。

 

僕は誰かのためにここにカフェを建てたんじゃないんで、いいんですけど、もし、地域のために!とかいう大義を立ててたら、たぶん今頃やってらんなくなって、店畳んでたでしょうね

 

結局は他人事

それともう一つ。

需要とかを考えちゃってる時点で、結局は他人事なんですよね。

自分は行かない、自分には必要ない、自分は面白いと思っていない。

だけど、この人たちはきっと喜んでくれるだろうからやろう。

この人たちのためにやるべきだ。

 

誰かのためって言えば聞こえは良いですけど、出発点が誰かのためのイベント、製品なんて、絶対に面白くないし、誰のためにもなりません。

僕もこのカフェを立ち上げたとき、いや、今でもちょくちょく

  • こんなことやったらいいんじゃない?
  • こんなんやったら絶対面白いと思うよ!
  • これからの時代は、こんなことしなきゃだめ!

言われるんですけど、どれもクソおもんないんですよね。

これ、なぜかっていうと、他人事だからなんです。

 

本当に面白いと思ってるんだったら、一緒にやろうぜ!になるはずなんです。

本当に儲けられるだったら、僕なんかに教えずに一人でセコセコ稼ぐはずなんです。

赤の他人の僕なんかに、一度や二度会っただけの人間に、マジでクソ面白いアイディアなんて喋んないんですよ。

そして、二年かけて一からこの場所を作って、四六時中このカフェの未来について考えている僕以上に、このカフェのことを知っている人間なんていないわけですよ。

「こんなことしたらどうですか?」

なんて、そんな5分や10分考えて出てきたアイディアなんて、もう100回くらい通り過ぎて、やらないと決めたからやってないわけですよ。

他人事のしょうもないアイディアでは人は動きません。

他人事の提案なんて何も生み出さないんでやめましょう!

 

自分のオリジナリティなんてたかが知れてる

とは言っても、自分の感覚とかスキルベースで事を始めるなんて、うまくいかないだろ?と思う人も多いでしょう。

安心してください。

僕らのオリジナリティなんてたかが知れてます。

これは僕だけの感覚、こんなの好きな人なんてこのまちに僕くらいしかいないだろう、こんなことやっても誰も楽しまないだろう。

……僕らの感覚はそんなに特別なものじゃありません。

どれだけ自分のために何かを作ったとしても、同じ感覚を持った人、共感してくれる人は必ず現れます。

そして、その狭いレンジの中で刺さる人が本物の客であり、そういう人が出て初めて価値が生まれます。

逆に言えば、狭く深く刺さらない限りは、誰かを動かすほどの価値を生み出したということにはなりません。

 

自己満足を共有する

ただ、自己満足で終わってしまえば、それもやはり価値は低いものだと思います。

やっぱり最後は「誰かのため」というところがないと、ただの独りよがりになってしまいます。

 

ただ、間違ってはいけないのは、スタートは自分のため、自分が好きなこと、自分がやりたいこと=自分事であること。

そして、そのコンセプト、目的、意義をもっと大きなものに、そしてもっと価値のあるものにするために「共有」を目指します。

「共有」を目的にすると中身がないもの、いわゆる「やってます感」だけになるので、スタートはやはり自分事、自己満であるべきだと思います。

 

オウンドメディアを目指すなら

ただし、これから作るものが「ネット上」でのこととなると話は変わってきます。

特にオウンドメディアやブログ系なら如実に需要を狙ってくべきだと思います。

僕がやっているSakeVivaという日本酒のメディアはガチガチな需要の調査のもとに成り立っています。

 

僕は僕が住んでいる城島町が日本酒の町であり、この町のアピールのためにネットメディアを立ち上げることにしました。

ですが、スタート地点では城島町の日本酒のことは一切書いてません。

これは「城島町」というキーワードが需要に上がってないから。

つまりは、東京の人も大阪の人も、福岡市内にいる人でさえ「城島町について知りたい」という需要がないんです。

ここで、どんなに城島について、城島の酒についてめちゃくちゃ良記事を書いたところで、検索者には届きません。

 

これは僕のネットの師匠が言ってたことなんですけど、

ネット上の記事は、書き手が書きたいことよりも、受け取り手が知りたい情報を書かないと意味がない

ということを僕は教わりました。

その結果、現在SakeVivaは15万PVほどのサイトとなりました(最高は月間24万PV)。

 

ネット検索の需要に関してはアドワーズとか(有料になって使えなくなったけど)、aramakijakeとか(信憑性が高くはないけど)を使えば出てくるのでこちらで検索してみてください。

また、この辺について詳しく知りたい方はご連絡ください。

 

以上、現役、地域おこし協力隊が感じるイベントの在り方についてでした。


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